カンカン照りの太陽に、ちょっぴり外に出るのも躊躇してしまう名古屋の夏…。
ついつい口癖が「暑い」になっていませんか？
そんな時に欲するもの、口にしたくなるものはやっぱり冷たいもの！
パッと頭に思い浮かんだものが「かき氷」の人も多いはず。
もはや定番スイーツとして名を挙げたかき氷は、さまざまな進化を遂げ、かき氷の概念を覆すものも誕生しています。
夏の風物詩であるかき氷を、近年は夏に限らず1年中いただけるお店も増えました。
名古屋でも1年中かき氷がいただけるお店が多くありますが、今回は伏見にある、創業約90年の老舗氷問屋が手掛けるかき氷が頂けるお店をご紹介します。
目次
戦前から続く老舗氷問屋の冷たいけど温かい！？不思議な感覚が楽しめるかき氷「澤田商店」
五感を駆使した後の休憩処に！
場所は鶴舞線・東山線を通る地下鉄伏見駅から徒歩約10分。
６番出口から地上に上がるのが1番近いかと思います。
南へ少し歩きます。来訪したのは8月の中旬でものすごく暑い日でしたが、美味しいかき氷を目前に、控え、俄然一歩進むにつれて気持ちが高まっていきます。
お店の周りには、御園座や名古屋市科学館・美術館、公園などの商業施設が立ち並び、大須商店街からも歩いていける距離なので、名古屋観光と一緒に訪れるのも良しです。
こちらのお店は氷問屋さんですが、かき氷以外のメニューの提供もある甘味処。おやつの時間はもちろんのこと、日々の自分のご褒美に訪れるのも良し。
施設駐車場はありませんが、近隣にコインパーキングがあります。
今回は、おやつの時間帯に差し掛かる前にお店へ。
外観はこんな感じです。
颯爽とした町中にパッと真っ白な暖簾に水色のロゴが映え、目につきますね。
昭和の古民家の創りを残しつつ、モダンな雰囲気も感じさせ、センスのいいおしゃれな雰囲気です。
昭和初期に氷問屋をスタートさせた「澤田商店」さんは、1945年創業の、90年以上の歴史ある名古屋のかき氷専門店。そんな歴史も感じさせる店構えです。
では、外の暑さと外観の格好の良さからヒートアップした体をクールダウンすべく、（笑）暖簾をくぐって、いざ入店！
何処か懐かしさを感じる雰囲気に溶けてしまいそう
令和元年にフルリノベーションされた店内は、昭和の古き良き雰囲気を残しつつ、レトロモダンな佇まい。店内のインテリアは、色味が温かく全体的に店内が明るく感じました。
机や壁に敷き詰められたタイルやステンドグラスが、さらにレトロな雰囲気を届けてくれます。
カウンターには小学校の時に座った教室の椅子が並び、ちょっぴりエモさを感じます。
さらに今回カウンターに案内してもらったのですが、このカウンターのテーブルがまた可愛いのです。
個人的にこのテーブルがツボで写真をパシャリ。（笑）
カウンター席だけではなく、店内小上がりのスペースにはテーブル席も用意されています。
ここにもタイル張りのテーブルが置かれていてとても素敵でした。
ソファ席に案内されたらついつい長居してしまいそうですね。
また、今回は暑すぎるためにお客さんの熱中症予防から閉鎖されていましたが、お店の奥には中庭もあるらしく、本来ならば中庭でいただくこともできるそうです。
少し涼しくなったところを見計らって、次回はぜひ中庭でいただきたいところ。
事前の予約が必要になりますが、２階のお席も用意されています。８畳と10畳の個室があり、ちょっとした集まりに使用するのに持ってこいですね。
テーブル席5卓とカウンター10席で縦に長く、奥行きがあるお店です。
客層も幅広い！！
おひとり様の方もたくさんいらっしゃいました。
町中に立地することから地域の方が、喫茶店感覚で足を運ぶシチュエーションも多そう。
実際に「今日は暑すぎるから～。」と口にして、来店されておるお客様もいらっしゃいました。
何だか、ほっこりしちゃいますね。
期間限定のかき氷は、本当に期間限定⁉
お店で提供されているかき氷は、氷屋であることを活かした、シンプルで昔ながらのメニューが中心的な印象でした。
まず初めに驚いたのは、この価格帯。
リーズナブルにいただけることは、やっぱりお客さんからしたら嬉しいことですよね。
迷ったなら絞り切らずに2杯食べちゃえ！なんてわんぱくなこともできちゃいます。
メニューのラインナップは、定番のしろみつ・くろみつから、最近の流行にあわせたフルーツ、氷問屋だから用意できる素氷など、常時提供されているメニューは約15種類ほど。
期間限定で提供されるメニューは約2週間の提供期間でまさに本当の期間限定。
お店のメニュー表に、今後の限定メニューの商品と期間が書かれているので、気になるお味の時に来なければ…と使命感に駆られます。（笑）
もう提供が終了してしまったメニューも見ることができるので、「あー！食べたかった。悔しい！」となる人もきっと私だけではないはず。
このメニューは随時お店のインスタグラムでお知らせもされているので、要チェックです。
また、テイクアウトのメニューには冷やし焼きいもや氷の販売もありました。
様々なトッピングで自分だけのかき氷！
トッピングはみるくのほか、あずき、白玉などの王道から、クラッシュアーモンドといった変化球、7月からはソフトクリームもトッピングに加えられたそう。
氷のシンプルなメニューをベースに自分好みのかき氷を完成させるのも1つの楽しみ方ですね。
通な組み合わせをスマートに注文してみたいなんて思ったり。（笑）お店おすすめのカスタムトッピングもあったので、ぜひお試しあれです。
落ち着いた出立ちの甘酒を使用したかき氷
ざっとメニューを網羅し、今回私が注文したのは、
●氷あまざけ 520円（税込）
実は私、甘酒が大好きでして迷いに迷うのが得意技でしたが、今回は即決でした。
隣の工房からカットされ、運ばれた氷が目の前で華麗に削られていきます。
さぁ、着氷です。待ってました！
何ですか。この落ち着き。無駄なものが一切感じられない。器にこんもり盛られた氷は、何ともかわいいサイズ感。
溶けてしまう前に、さっそくいただきます！
フワフワだけど、サクっとした氷感もしっかり感じられる絶妙な食感。比較的サラサラしたタイプの甘酒で、甘酒独特の柔らかい甘さが口に広がります。
半分くらい食べ進み、残りの半分はスプーンで氷を崩し、下に溜まった甘酒に浸して完食ならぬ、完飲。
上にトッピングされた生姜もシンプルな氷に甘さと辛さのアクセントを加えてくれました。
あれもこれも気になる、頭が溶けちゃう！
氷問屋でありながら、かき氷以外のメニューも人気な澤田商店さん。
通年で提供されている団子は1本から注文可能で、夏季の間は冷やし団子で提供してくれます。冬季は、焼き立ての団子になるみたいですよ。
また、冬季限定の焼き芋を使用した甘味や、フォンダンショコラなど季節限定メニューが順次登場するのも見逃せないですね♪
シンプルで素朴な美味しさがいい！
澤田商店さんが扱っている氷は「純氷」と呼ばれる氷で、氷室の中で約8時間じっくり時間をかけて作氷されているそう。
この手間暇が掛かった氷が、今どきのデザイン性のあるかき氷ではなく、昔ながらの素朴でどこか懐かしさを感じる優しい味のかき氷に仕上がっているのかも。
また、その季節に美味しくいただける旬の食材を使い、素材が持つ本来の甘味や色を活かして作られるシロップも氷との相性抜群です。
手持ちの水筒に氷を入れてくれるサービスも！
なんと澤田商店さん、こんなサービスを実施中なのです。
素敵！！いつもの水分補給用ドリンクが、氷屋さんの純氷でレベルアップしたドリンクに変身。
飲む度に、嬉しい気持ちになってしまいますね。
それに、お散歩中のワンちゃんにも氷のサービスがあるそう。
一緒に一息できる、これまた嬉しいサービスにお散歩コースに組み入れたくなってしまいます。
身体は冷ましたいけど、心はホッと温まりたい。
そんな時には、ぜひ食べていただきたいかき氷です。
INFORMATION
店名：
甘味や 澤田商店
住所：
愛知県名古屋市中区栄1-13-31
電話番号：
052-231-4162
営業時間：
[月・水～日]
11:30〜19:00（18:30L.O）
冬期
[水～土]
11:30〜19:00（18:30L.O）
[日・月・祝日]
11:30〜18:00（17:30L.O）
定休日：
火曜日(8月は無休)、月曜日（1•2月）
一人当たりの予算：
￥1,000〜￥3,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
