伏見|100年以上の歴史ある御園座に来演する人々とオフィス街のお腹と心を満たし続ける麺処

伏見|100年以上の歴史ある御園座に来演する人々とオフィス街のお腹と心を満たし続ける麺処

名古屋駅、栄、伏見、大須。
日々新しい建物やオフィス、お店が立ち並び、そしてトレンドを取り込むことで進化し続ける名古屋の流行発進地にして経済の中心地。

しかし忘れてはならない場所があります。TVもインターネットも雑誌もなかった時代から人々を楽しませ続けてきた場所。それが伏見の演劇場である「御園座」。

今回は古くからこの地で人々を楽しませ続けている御園座からほど近い、心に沁みる味わいと接客を体感できる和食店をご紹介します。

御園座で目と耳を満たし、美味しいご飯で舌とお腹を満たす。美味しくてコスパもいい麺処「五城」

100年以上名古屋の地で人々を楽しませ続ける「御園座」

地下鉄伏見駅、6番出口を出て真っ先に目に入るのは、名古屋の老舗演劇場である「御園座」。

名古屋駅、栄、伏見・丸の内、大須。その中心にある御園座も、どんどん現代化していく名古屋の繁華街にならうように2018年4月にリニューアルオープンしました。

御園座が初めて開場したのは、なんと明治30年5月。100年以上守られ続けた伝統と現代建築がフュージョンした和モダンな佇まいには、荘厳さと格式の高さを感じますね。いやーかっこいい…。コンサートや演劇などが行われる際は長蛇の列ができます。

その御園座の周辺を囲むように飲食店や和菓子店、反物(たんもの)店などが軒を連ねる「御園通」。現在は建物の老朽化などから少しずつ昔の面影が薄れ、リニューアルした御園座とともに現代的なお店が増えつつあります。

そんな時代の移り変わりの中でも古くから変わらず営んでいるお店の1つに、今回ご紹介する「五城」さんがあります。

 

創業約40年。御園座来演者とオフィス街の人々のお腹を満たす和食店

場所は御園座と同じく地下鉄伏見駅6番出口から徒歩3分のところにお店を構える「五城」さん。

入り口にはランチメニューの看板があります。どれもセットメニューで1,000円を切るのはありがたいですね。

通りに面した店頭には、麺が自家製手打ちであること証明するかのように麺打ち場が。職人さんがここで蕎麦やうどんを打っている姿、ぜひ見てみたいものです。

それではさっそく店内へ。

 

「THE・和食処」無駄のないシンプルな店内が居心地良い

シンプルで飾り気なく、壁にはメニューが貼られ、年季が入った直線的な木の椅子とテーブルは「THE・和食処」という言葉がしっくりきます。

席はテーブル席のみ。おひとり様で来ても4人がけテーブルでゆったりと過ごすことができます。

また店内に傘立てがあるので、軒先で雨に濡れる心配がないのもお店の配慮なのかなーなんて思ったりもしました。

 

うどんだけでも20種類オーバー!目移りするラインナップ

こちらがメニュー。店頭のランチメニュー以外の単品がかなり豊富!A3サイズの見開きいっぱいに料理が掲載されていました。

名古屋といえば味噌煮込みうどん!ですがカレー煮込みうどんや鍋焼うどんも魅力的。鍋焼うどん、スーパーで売っているアルミ鍋のものは食べたことがあるのですが、お店での味、気になる…。

手打ちうどんのメニューだけで20種類を超えるラインナップ。これは毎日来ても飽きませんね。

いろいろ悩んだのですが、今回はお得なランチメニューを選びました!

 

ボリューム満点の名古屋名物セット

店内にBGMはなく、むしろ厨房から聞こえてくる調理の音が心地いい。スマホを見るのもいいですが、料理が出てくるまでの間、お店の雰囲気に耳を傾けるのもなんだか落ち着きます。

注文から約5分。今回注文した料理が運ばれてきました!

 

●なごやセット 1,600円(税込)

味噌煮込みうどんと味噌カツ。…めっちゃボリュームある。めっちゃミソミソしてる…。

手前の箸が大体20センチほどであることを考えると、味噌煮込みうどんの鍋の大きさがわかるんじゃないかと思います。

味噌カツ丼も単品よりもサイズダウンしていますが、セットメニューといえど手抜かりなしな量。

実はこちらのメニュー、お客さんからの要望が多かったためメニュー化したのだとか。県外から御園座に来てはランチに「五城」さんを訪れる方も少なくないようで、名古屋メシを存分に楽しむのにぴったりですよね。

鍋が大きいだけじゃないんです。白菜、ネギ、油揚げ、玉(ぎょく=たまご)、かしわ(鶏肉)とものすごーく具だくさん。フワーっと漂う湯気がシズル感満載です。

味噌煮込みうどんって土鍋での提供が主流なのですが、周辺のオフィス街で働く人たちがランチに多く訪れる「五城」さんでは、短い時間で提供できるように鉄鍋を使用しているそう。たしかに約5分で味噌煮込みうどんが出てきた時は「やけに早いな…。」と思いましたが、そんな配慮があったんですね。

さあ、気になるうどんはというと…。

グツグツと煮込まれてもへこたれることのないほどコシがあり、噛めばパスタで言うアルデンテのような断面。讃岐うどんのように歯を弾き返すような食感ではないので、初めて味噌煮込みうどんを食べる方はびっくりするかもしれません。

小麦の味わいが感じられるだけでなく、ゆっくり長く食べられるように工夫がされているんですよ。

味噌出汁も鰹節などの風味がしっかりと感じられ、2種類の七宝味噌をブレンドした味噌はコクがありながらもビシッとメリハリのある味わい。にもかかわらずサラッとしてるので気がついたら何回も口に運んでしまっているほど美味しい!また白菜のシャキッとした食感と旨みが出てて、これが本当にいい仕事してるんですよ…。

濃厚な味噌をまとった味噌カツ丼。味噌は甘めで芳香さを楽しめます。

1センチのどの厚みがあり、こちらもしっかりと肉の食感&味わいが楽しめます。

「ミソミソしててくどくないの?」とお思いのそこのあなた。ノーノー。味噌煮込みとはまた違った味わいと、新鮮なキャベツとご飯が本当にベストマッチなんです。

 

でもせっかくこのセットだからこそできる味変も楽しみたい!ということで…。

味噌煮込みうどんの玉(ぎょく=たまご)を「On The 丼」しちゃいました。(これやるのちょっと恥ずかしかったんですけれどね。誰もやってなかったけどおすすめです。)

卵の黄身がよりまろやかな味わいにしてくれるので、ボリューム満点のなごやセットを最後まで堪能&完食できました!お腹パンパン!

ちなみに卓上の一味をふりかけると、甘めの味噌と一味の鼻抜けのいい辛さがいい塩梅でしたよー!

 

ほっこりする接客も午後の活力

「五城」さんはランチ営業のみで夜営業はなし。

お店に入ったときの「いらっしゃいませー」もそうでしたが、目が合うたびに微笑みかけてくれる店員さんの接客にも思わずほっこりします。

「お腹いっぱい!ごちそうさまでしたー。」とお店を後にする際も「ありがとうございます。また来てくださいねー。」と優しい口調で背中に投げかけてくれる。お昼時にランチを楽しむサラリーマンの方が多いのもなんとなく頷けました。

次は蕎麦も食べて見たいなー!

INFORMATION

店名:

五城 (ごじょう)

住所:

愛知県名古屋市中区栄1-10-10

電話番号:

052-204-1995

営業時間:

[平日]
11:00~15:30
(L.O.15:00)
[土]
11:00~15:30

定休日:

日曜日・祝日

一人当たりの予算:

1,000円〜3,000円

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
ケニー

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エディター賞 2021

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全ての記事は、必ず彼らの手を経て公開されます。ライターの個性と、定めたガイドラインのバランスを取りながら編集を担当したライターに贈られる賞です。

エディター賞 2022

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エディター賞 2023

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1人で行っても楽しめるお店を開拓する探索型ライター!1人呑みはもちろん、みんなで行っても美味しくて楽しいお店をPICK UPしていきます。