令和版!名古屋めしのススメ vol.10|名古屋めしの王様“味噌カツ”

令和版!名古屋めしのススメ vol.10|名古屋めしの王様“味噌カツ”

日本のほぼ中心に位置する大都市、名古屋。
利便性と発達した交通網を活かして、名古屋市内はもちろん、日本のどこにでも行き来しやすく暮らしやすい街。
さまざまな文化と歴史が育んだ名古屋の最大の魅力はその特有な食文化である“名古屋めし”だと思います!

ですが、その名古屋めしの魅力を感じられていますか?あまりにも身近な存在で名古屋めしを味わう機会が減ってしまっているのではないでしょうか?
名古屋めしの魅力を存分に感じ、発信できるのは名古屋に暮らす私たちの特権!

この「令和版!名古屋めしのススメ」では伝統的、そして進化を遂げた名古屋めしの令和という“いま”の姿をレコメンドしていきます!

第10回目の今回はみそかつをススメていきます!

地元民、観光客を魅了する味噌カツが自慢のお食事処「みそかつの三河屋」

お店があるのは堀田。

瑞穂区という名古屋の中心地に近い場所に位置しながら、閑静な住宅街や公園、学校なども多い街。地下鉄と名鉄も通っていることからアクセスも良いことから暮らしやすいイメージで、衣食住を支えるお店が多く軒を連ねます。

飲食店でいえば古くから地元民に愛されるお店から流行の最先端を行くおしゃれなお店が共存していますよね。

市営地下鉄堀田駅から徒歩10分ほど。駐車場も12台完備するアクセスの良さも魅力の1つであるのが今回ご紹介していく「みそかつ三河屋」さん。

地元の方から愛されて50年近くの歴史を持つ味噌カツの名店です。屋号にも入る“みそかつ”は私たち、観光客からも広く知られ、ポピュラーな名古屋めしの1つですよね。名古屋めしと聞いてパッと頭に浮かぶものの1つに入るだろう味噌カツ。まずはその味噌カツについておさらいしておきましょう!

 

味噌カツについておさらい

味噌カツの発祥は戦後の屋台と言われています。お客が屋台で提供されていたどて煮の鍋に串カツを漬けたことがその始まりで、これが食堂で提供されていたとんかつへと派生したそう。名古屋めしの1つでもあるどて煮から味噌カツは生まれたんですね。

それがこの地域の食堂、居酒屋、洋食店へと大きく広がり、とんかつ、串カツは味噌かソースを選択できるお店がその多くを占めるようになりました。ただ味噌をかけるだけでなく、各店がそれぞれの味噌ダレを調合することでその個性を競い、私たちの胃袋を満たしてきました。この地域では飲食店だけでなく、スーパーなどでも市販の味噌ダレが販売されるほど。その甘辛い味はご飯、お酒の最高のお供であり、まさに名古屋のソウルフードの代表とも呼べるでしょう。

そんな味噌カツの魅力を思う存分ご紹介していきます!

テーブル席、お座敷まである広い店内は家族連れはもちろん、宴会利用も可能になっています。私が訪れた際も軽く1杯やっている方もおり、歴史を感じつつも新旧さまざまな人に愛される素敵な雰囲気です。

そして何よりこちらは屋号にも入る通り、名古屋名物味噌カツの名店の1つでもあり、それを目当てに訪れる観光客もいるほど。味噌カツのと言えば「矢場とん」さんなど味噌カツを名物とするお店は多くありますが、名古屋の飲食店で味噌カツがいかに浸透しているかをうかがい知ることができますね!

 

味噌カツ、自家製麵とこだわりの詰まった逸品がずらり!

土日祝日関係なく利用できるランチにももちろん味噌カツ定食がラインナップ。味噌カツの他にもお食事処としてバリエーションが非常に豊富です!

レギュラーメニューもどれにしようか迷ってしまうような品揃えの数々。そして全ての定食類には小鉢、赤だしかミニうどんを選択しつけることができ、ご飯のおかわりは無料という驚きのコスパの良さを誇ります!ペコペコのお腹を間違いなく満たしてくれるでしょう。

定食のほかにも自家製麵を使った麺類、アルコール、おつまみも取り揃えています。汎用性が高い!先ほども少し触れましたが、ランチから宴会、おひとり様から家族連れまでさまざまな用途で利用できますね。

 

今回は味噌カツを特集するためにこちらにやってきたわけですが、味噌カツ定食だけでも4種類ものバリエーションがあるという嬉しい誤算にどれを食べようか悩まされます…。

迷いに迷った結果、お腹ペコペコで訪れた私はボリュームが魅力であると見出しのあった特製みそかつ定食を注文!味噌味が被ることから、赤だしではなくミニうどんを選択しました。

ご飯のおかわり無料ということで、お腹いっぱい食べるぞ!と意気込んでいた私。この後、その想像を超えるボリュームとコスパの良さに開いた口が塞がらなくなります。

 

名物!特製味噌カツ定食降臨!

思わず声が出てしまう圧倒的な存在感…!

メニューにはこう示されていました。「名古屋名物のみそかつ!1ポンド以上のボリュームに挑戦してみそ!」と。よくステーキとかで「1ポンドステーキ」というボリュームをウリとしたメニューがありますが、正確には453.6gが1ポンドになります。

先ほどお腹いっぱい食べるぞなんて意気込んでいましたが、予想を超えるボリュームに完璧面食らう形となりました…。

今回は味噌カツというな名古屋めしを取り上げていますが、その界隈では名古屋はデカ盛りの聖地とも言われるほど。令和版名古屋めしのススメ番外編として1ポンドをはるかに超えるだろうデカ盛りグルメである特製味噌カツ定食と私の食という名の戦いをどうぞご覧ください。

気持ちを落ち着かせるべくまずは小鉢から。茄子の味噌煮は甘めの優しい味付け。小鉢から名古屋の食を支える味噌の存在感を強く感じさせます。

そして赤だしとの選択で私が選んだミニうどん。この選択がボリュームのある味噌カツを食べ進めるには当たりでした!ツルツル、モチモチ食感の自家製麵のうどん、そして出汁が非常に優しくほっこりするような味わい!味噌というインパクトのある味の箸休めにピッタリで、セットとしてはクオリティの高いうどんでした。

 

圧巻のボリュームの裏側?そのギャップの虜に…

それでは味噌カツを食らっていきましょうか!写真でもその大きさが伝わると思うんですが、実物はその想像を超える大きさで今回私がいただいたものはなんと27センチとい規格外の大きさ!27センチは男性の靴のサイズくらいだとお伝えすればこの大きさが伝わるかもしれません。

そして驚くのは大きさだけではなくその厚み!通常のとんかつの倍以上はあると思われます…。ここまでそのボリュームをお伝えしてきましたが、いざ食べてみるとそのギャップにやられました…!

ジュワーと溢れる肉汁、そしてこれだけ分厚いのにめちゃくちゃ柔らかいんです…!これは衝撃の柔らかさ!そして肉の旨味!とんかつ自体のクオリティが非常に高く、それをより味噌ダレがより引きたてるんです!

甘味、辛味、塩味とどれとどれかが主張するわけではなく、その全てがちょうどいい塩梅の味噌ダレ。それでいながら味噌の主張はしっかりとしており、一直線に広がる水平線のような乱れることのないバランスの良さを感じさせます!

最初はそのボリュームに驚きましたが、とんかつ、味噌カツともに重たさを感じないので、どんどん箸が進みます!終盤はご飯が進み過ぎる味噌カツのおかげで、ご飯が足らなくなる事態を招き、ご飯のおかわりが一瞬頭をよぎりましたが、完食が危ぶまれるとふと我に返りました。

そして見事完食…!お腹いっぱい…満たされた…!!!

 

安い、旨い、そしてデカい!味噌こそ名古屋のソウルフード!

「三河屋」さんの名物として君臨する味噌カツ。とんかつのクオリティの高さはもちろんのこと、その味噌ダレはまさに魔法のタレと呼んでもいいでしょう。私たちの食生活の中にも馴染みのある味噌カツ。市販の味噌ダレで味わうこともありますが、やはりお店で食べる味噌カツの満足感は段違いで、また行きたいと思わせる逸品でした!

身近だからこそ、その魅力を感じにくくなっている名古屋めし。令和の”いまこそ”改めて味噌カツの魅力を体感してみませんか?

INFORMATION

店名:

みそかつの三河屋

住所:

愛知県名古屋市瑞穂区明前町13-33

電話番号:

052-811-8327

営業時間:

[ランチ]
10:50~14:30
※15時より準備中になります。

[ディナー]
17:00~22:30(L.O.22:00)

定休日:

日曜日

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥3,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。