名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.6「ゆりかもめの群れ」と「ツナサンド」

渡り鳥が集まる圧巻の光景！堀川の河口近くに建つレトロな喫茶店「あんらくや」

ゆりかもめの群れが集まる圧巻の景色！旧原木貯木場そばに建つ喫茶店

名鉄道徳駅から歩いて10分ほどのところにある、堀川沿いのエリア・港区木場町。このまちの名前は、ここが大正時代に原木の貯木場だったことに由来します。

現在は貯木場の規模は縮小され、この十数年では近隣にたくさんの住宅やマンションが建立。

そんな、大きく変貌を遂げた同エリアでおよそ50年間かわらず営業を続けている喫茶店が、今回訪れた「あんらくや」さんです。

店舗隣の川端には横並びで車を止められる広めの駐車場があり、そのすぐそばでは、たくさんの水鳥たちがゆったりと翼を休めていました。

ゲームテーブルやタバコの自販機が設置された懐かしい雰囲気

お店の中は、木目を多くあしらったモダンなスタイル。

アールを描く窓が並んだ壁面が可愛らしく、ところどころに置かれたアンティークランプや地球儀がレトロな雰囲気を醸し出しています。

入口側奥のエリアにはゲームテーブルを配置。

すでに現役を引退しているため電源は入っていませんでしたが、操作パネルに並ぶ色褪せたボタンや傷の入った液晶画面の様子は、このテーブルが多くの人たちに使われていたことを物語っています。

トイレの脇にはタバコの自動販売機がありました。

これがあるということは、やはり店内は全面喫煙OKの様子。各テーブルには、あらかじめ灰皿が置かれています。

レモンやミルクは無料！ガラスカップでおしゃれに提供されるアイスティー

●紅茶 レモン＆ミルク 各450円（税込）

まずは、ドリンクをオーダー。同伴していた友人とともに、「紅茶」をアイスで注文しました。

ストレートティーの提供はもちろん、レモンやミルクを無料でつけてくれるので、必要な場合はオーダー時に申し出ましょう。

ミルクはポーションタイプ。

少量でもしっかりとミルク感を感じることができるコーヒーフレッシュは、紅茶の味が薄まることなくミルクティを楽しめる万能アイテムです。

お茶請けに付いてきたのは、小袋に入ったナッツとスナック。

ドリンクは1杯400～600円程度とリーズナブルなので、お財布にも優しいところが高ポイント！

飲み物のみでもゆったりとくつろぐことができるのは、やはり喫茶店の魅力でしょう。

素朴なあじわいにほっこり♪小腹満たしにちょうどいいツナサンド

●ツナサンド 700円（税込）

小腹満たしオーダーしたのは、レタスとツナサラダを挟んだ「ツナサンド」。

同店のサンドイッチメニューは4種類ありますが、他のサンドイッチはひと皿650円なのに対し、ツナサンドだけ50円価格が上がります。

それでも。8切のサンドイッチがワンプレートに乗ったこのボリュームであれば、十分リーズナブルに感じられますよね！

レタスのシャキシャキ感とマヨネーズたっぷりなとろみのあるツナサラダの相性はなかなか良好。

ふたりでシェアして、ちょうどいい小腹満たしとなりました。

冬季間だけ出会える絶景！窓の外を舞う「ゆりかもめ」の大群に思わず感激

普段は穏やかな堀川の流れを臨める窓際の席。

しかし、晩秋から春にかけてのおよそ半年間は、たくさんのゆりかもめが飛び舞う様子を間近で眺めることができます。

この光景を見ることができるのは、鳥たちが越冬しに来る毎年11月ごろからゴールデンウィーク明けぐらいまで。

暖かい季節になると、渡り鳥たちは北海道や中国、ロシアへ避暑しに飛び立っていくため、この賑やかな様子を楽しめるのは期間限定となります。

以前はテレビの天気予報番組の背景映像として使われたこともある、たくさんのゆりかもめが舞う絶景を、ぜひ一度見に行ってみてください。

タイミングが良ければ、ご主人がたくさんのゆりかもめたちを呼び寄せる餌付けの現場に出会えるかもしれません。

再会は北海道で！？たくさんのゆりかもめたちに見送られてお店をあとに

名古屋では冬の間に見られるゆりかもめの群れ。

普段北海道で暮らす私にとっては、海水浴シーズンに出会える夏の海鳥というイメージが強かったのですが、ところ変われば、出会える時期が変わるのだと改めて感じました。

次に名古屋を再訪する初夏のころには、この鳥たちはもう北へ向かっていることでしょう。次回は地元・北海道で会えることを願って、この日は日没前にお店をあとにしました。

みなさんも春になる前に、元気に羽ばたくゆりかもめたちに会いに行ってみてくださいね！

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