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ナゴレコLABO|08:テイクアウトコーヒーが楽しくなる!オリジナルカップスリーブ作り
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桜も咲き始め、散歩するのが心地いい季節になってきました!
お花見やピクニックなど、外でのんびりするイベントが多くなる時期ですね。
今回のナゴレコラボは、現在開催中の「ナゴレコモーニングスタンプラリー2019」にちなみ、
コーヒータイムがより楽しくなる「カップスリーブ作り」に挑戦します!
目次
テイクアウトコーヒーが楽しくなる!オリジナルカップスリーブ作り
今回作成するのはカップスリーブ。
コーヒーのテイクアウト用の紙コップに巻いてある、「熱くて持てない!」を回避してくれるアレです。
オリジナルの紙を巻くなどデザインにこだわったりしているカフェも増えてきましたが、最近ではマイカップスリーブを持ち歩く方も増えてきているそうです。
今回は、革を使って長く使えるしっかりとしたスリーブを作ることにしました。
STEP1.型紙の作成
コンビニで買ったコーヒーのカップが手元にあったので、こちらを基準に作成します。
コピー用紙を巻きつけ、サイズ感を確認しつつ鉛筆でアタリをつけます。
革のカットや加工はレーザー加工機を使用するため、形やサイズを確認したらIllustratorを起動して型紙のデータを作成します。
革を輪っかののように丸めて重なった部分をハトメとカシメで留める構造にするので、ハトメとカシメをつける部分にあらかじめ穴を開けるようにします。
※ハトメというのは真ん中が開いているドーナツのような形の金具で、カシメは穴の空いてない金具です。
STEP2.デザインデータの作成
型紙にデザインデータを配置します。
今回はナゴレコモーニングスタンプラリーのノベルティを作るようなイメージで、ロゴを正面とその反対に配置しました!
STEP3.革をレーザー加工機で加工
いつもお世話になっているメイカーズラボとよはしさんへ。
ナゴレコラボでは何度も登場しているレーザー加工機を今回も使用します。
レーザー加工機での革の加工は一度したことがあるのですが、革の種類や色、厚みにかなりの多様性があるため設定は「やってみないと分からない」という印象でした。
今回は色々な種類の革が入ったハギレパックを購入したので、その中でも一番厚い革を取り出してテスト加工をしてみます。
一番厚い革がカットできれば他の革も基本的にはカットできるということですね。
スタッフさんのサポートで丁度いい数値を探し出します。
難しいのは彫刻の数値!
パワーと速さを調節することで彫刻の彫りの深さを調節できるのですが、彫ったところがどんな色で出てくるか分からないのです。(でも、それが面白くもあります!)
黒っぽいこちらの革は彫刻部分がちょっと茶色い仕上がりになりました。
白っぽいこちらの革はこげ茶に。
色が薄めの革の方がやはり絵柄ははっきり出てきますね。
カット完了!
革をレーザーで焼ききっているので、加工後はなんとも言えない香りがします。(笑)
表面は加工時に出た細かいカスや焦げで少し汚れてしまっているので、ウェットティッシュなどで拭き取って綺麗にします。
これで革の準備は完了です。
STEP4.金具をつける
レーザーで開けた穴にハトメとカシメを通し、ハンマーで打ち付けて革に固定します。
ハンマーで打つと金具の先が潰れて固定される仕組みです。
綺麗に固定するために打ち具と衝撃吸収用のゴム版を合わせて使うのがオススメです。
ちなみに今回使ったハンマーとゴム板、菱目打ちは本屋で見かけた「はじめてのレザークラフト
Vol.1」の付録を使用しました。
これだけ揃って499円という安さ!おすすめです。
ハトメはこちら。
しっかり手で打ち具を固定して、真上からハンマーで叩きます。
仕上がりはこんな感じ!
同じように、カシメも固定します。
(買ったカシメ、ちょっと長すぎたかも…?)
ちょっと長さは気になりますが、いい感じになりました!
早速カップにはめてみます。革の質感がいい感じ!
この手順で3色作ってみました。
同じように加工しても、革によって印象が全然変わってくるのが面白いですね。
STEP5.手縫いに挑戦
残りの革も同じように加工する予定でしたが、本の付録にあった菱目打ちを使ってみたいという好奇心から手縫いにも挑戦してみることに!
こちらが菱目打ちと呼ばれる道具です。
革は布よりも厚く、一般的なミシンが使えないことが多いので手縫い用の道具がたくさんあるようです。
菱目打ちを縫う場所に当ててハンマーで叩くと…
このように穴が空くので針が刺しやすくなり、等間隔で縫えるようになります。
縫う場所に穴を開けたらレザークラフト用のロウ引き糸を用意し、穴の大きい縫い針で塗っていきます。
どうしてロウ引きされている糸を使用するのか調べてみたのですが、
・糸がピンと張るので緩みにくい
・糸が毛羽立つのを防ぐ
というのが主な理由のようです。
今回はすでにロウ引きされている糸を選びましたが、そうでない糸は自分でロウを引く作業をするようです。奥が深い…!
縫い始めると確かに毛羽立たず、糸を使っているという感覚よりもテグスやコードのような縫い心地でした。
革の端と端を合わせて穴の位置を揃えたら縫い合わせていきます。
シンプルな縫い方にしましたが、これで合っているのかな…?とちょっと不安になりながら縫い進めていきます。
縫い終わりました!
なんか汚い…(笑)
針の動かし方や方向で見栄えが変わってきそうです。
これは経験と慣れということで!
縫い終わったら、これまでと同様にハトメとカシメをつけて完成!
たくさん作ることができました!
STEP6.カップにセッティングしてみる
カップスリーブを持って早速お出かけ!
ハトメの部分にカラビナを通して、
近所のカフェのホットコーヒーをテイクアウトして、作ったスリーブを通してみます。
咲き始めた桜の木の下でパシャリ。
公園に移動して一休み。
おやつには、和菓子屋さんで売っていた鬼まんじゅうをチョイス!
小さい頃に鬼まんじゅうが好きでよく食べていたのですが、
大人になってから鬼まんじゅうが東海地方のものだと知りびっくりしました…!
名古屋駅でも鬼まんじゅうのお土産が販売されているので、名古屋めしのひとつだと勝手に思っています。(笑)
カップスリーブのあるコーヒータイム。おすすめです!
まとめ
今回はカップスリーブを革で作成してみました。
使い慣れたレーザー加工機ですが、革を使うと簡単な加工でも雰囲気のある仕上がりになりました!
絵柄のデザインだけでなく、革の種類、金具、糸などの色んな要素で工夫ができるため
レザークラフトはこだわりがいがある分野だなと思いました。
カットした断面を処理したり、染めたり、刻印したりしても表情が変わりそうなので試してみたいと思います。
公園でも、オフィスでも、好きなところで好きなデザインを楽しめるカップスリーブ。
手軽に買えるコンビニのコーヒーをいつもよりちょっとテンション高く楽しむことができるので
是非みなさんも好きな素材と好きな絵柄で作ってみてくださいね。