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オノマトペで巡る、名古屋の町中華vol. 6|プリプリ♪「エビチリ」
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チクタクと進む時計の針、朝目覚めればサンサンと差し込む太陽の光、キッチンでは朝食の香り。あ、今日のお昼はパラパラの炒飯が食べたいな。
私たちの生活はあらゆる音で構成されています。
そしてここ名古屋の街に日々奏でられるウマい音は1日の楽しみ生みます!その音を聞けば自然と脳裏に浮かぶ料理たち…。あぁ、早く食べたい!
本来私たちには表現することのできない、自然の音、ウマい音。それを伝える術…。
そう、それはオノマトペ。
「ジュージュー」「ずるずる」「ジュワッ」
今回オノマトペのチューニングを合わせるのはみんな大好き"町中華"。半音たりとも外さない中華の奏でる音の数々。
「今日はあの音を求めて」
オノマトペで巡る、名古屋の町中華をご紹介します!
今回取り上げるオノマトペは"プリプリ"。
「エビチリ」が旨いお店をご紹介します!
目次
本格中華が気軽に味わえる町中華「春日飯店」
さて、今日はどんな音を味わおう?
お店があるのは中区上前津。
市営地下鉄名城線と鶴舞線が通り、利便性も高く、大須商店街も近いことからさまざまな文化が溢れる街。平日は地元民、週末は観光客が溢れ、名古屋でも活気のある場所ではないでしょうか。それだけの文化が混在し、人も集まることからこの一帯はグルメの激戦区といっても過言ではありません…このエリアからは旨い音がわんさか鳴っているのだ!
ざっくりとお店の場所を説明すると上前津と鶴舞の中間あたり、ちょい上前津寄りというのが正確かもしれません。
上前津駅3番出口から歩いて5分ほど、近付くにつれて旨い音が近づいてきました!こちらが今回ご紹介していく「春日飯店」さんです。
赤色の看板に金色で春日飯店、見た目の中華っぽさが特待生のそれを醸し出しています。お店の佇まいって結構大事ですよね、なんとなくパッと見でこの店は間違いないぞっていうのが分かる人、絶対にいるはずです。
店内は縦長でテーブル席が中心。1番奥に厨房があって、その手前にはちょっとしたお座敷とカウンター席、その近くからテレビが流れています。私は知りませんでしたが、以前は別の場所で営業されていたそうで、そこからこちらへ移転されたこともあって店内は清潔感がありますね。これぞ町中華の空間!1人でも家族でも利用しやすいのではないでしょうか。
豊富なメニューにハーフサイズという選択肢
メニューを確認していきましょう。
ドリンクは定番を押さえながらも中華の定番ドリンク、紹興酒が名を連ねています。ビール好きの私、まだこの連載で飲んだことはありませんが、紹興酒を飲んで酔っ払うタイミングを虎視眈々と狙っています。(笑)
お次はフードメニューを確認していきます。
飯類、麺類に目の引くものが多く、特に豊富な印象ですね。逸品料理も本格的な料理、そしてこちらの嬉しいところはハーフサイズに対応できる料理が多いところ!町中華の良いところはその値段とボリュームなんですが、すぐお腹いっぱいになってしまうんですよね。
ハーフサイズがあればそんな問題は解決!いろんなものを少しずつ楽しむことができるし、私のようなお酒を飲む人にとってハーフサイズの存在は本当にありがたいんです!お酒飲みながらいろんなものをちょこちょこつまむ。最高かよ。
そしてこちらには全米が震撼するほどの最強メニューである「ほろ酔いセット」が存在するのです!
この充実のセット内容を見てください。けしからん!ありがとう!このボリュームで1,150円で本当にいいの?いいんですよね?
すべての酒飲みに捧ぐ!お得過ぎるほろ酔いセットがヤバイ!
ということでほろ酔いセットを注文。
もちろんドリンクは生ビール!そしてさり気なくついてきたピリ辛の柿ピーが嬉しい!こんなのなんぼあってもいいですからね、遠慮せずもらっときましょ。
今日もビールが旨い!気兼ねなくグビグビと喉を鳴らすピールって間違いない。あえて意味不明なことを言いますが、ビールは楽器ですね。
ビールの旨さに打ちひしがれていると餃子がやってきました。
パリッと焼き上げられた餃子はバランス型。野菜、肉どちらの旨味も感じられて間違いないですね。餃子にビール、何気もない毎日にありがとう。
そしてここで私はグルメライターとしてあるまじき失態を犯します…春巻き、食べちゃった。写真撮るの、忘れちゃった。ごめんなさい。グルメライターだって人間だもの、触れなくてもいいんだろうけど、あえてそのタブーをに触れてみました。
写真はありませんが、春巻きは1本が半分にカットされており、パリパリ食感。中の餡がトロっと溢れてきて熱々。ビールで冷やして幸せになりました。写真がないのはぜひその目で見て、味わってほしいということだと思ってください。(笑)
仕切り直してほろ酔いセットの最後の1品いくぞ!負けないでもう少し、最後まで走り抜けて!
どれにしようかなーと考え、選ばれたのは回鍋肉でした。お得なセットなので、きっとハーフサイズだと思われるんですが、それでもなかなかのボリューム。これぞ町中華ですね!
少し濃い目の味付けの回鍋肉はもちろんビールが進み、その食感はシャキシャキ!家で作るとキャベツがしなっとしちゃうんですよね、さすがプロのお仕事です。
そしてここで生ビールを飲み干してしまったので、瓶ビールを注文。ありがとう君がいてくれて本当良かったよ。これでもう大丈夫です、こわいものなんてない、僕らはもう1人じゃない。
ハーフサイズでもお腹いっぱい食べれます◎
それにしてもほろ酔いセットの満足度がすごい、これだけいろいろ出てきたらほろ酔いで済ませる気はないでしょう。そんなに酔わせてどうするつもりみたいな大人のセリフがよぎりましたが、ここからハーフサイズを攻めていくので、ついてきてください。
私が注文したのは芙蓉蟹、かに玉のハーフサイズです。かに玉って言わずに芙蓉蟹(フーヨーハイ)って注文してみたい、きっとかっこいい。
ハーフとてボリュームがあるし、餡はトロトロ、かに玉はふわっふわ、具材もしっかりと入っててさすがの一言。味が濃いわけではなく、しっかりとした旨味を感じます。どうやったらこんなにふわっふわに仕上がるんだろ、プロの技術ってすごいですね!
プリプリを味わる!味付けも絶妙なエビチリ
そしてここで今回取り上げていくオノマトペである「プリプリ」のエビチリの登場です!
今回のメインでありながらハーフサイズで注文しているのは、町中華ならではの圧倒的なボリュームに屈したからですが、こういう時のためにハーフという選択肢があるんですよね。
エビは正直大きいものとは言えず、サイズ感としては中くの小くらいのサイズだと思います。ただ、特大のプリプリのエビなんてどう食べても美味しいに決まってますからね。
ハーフサイズながら7匹のエビが入っており、その食感はどれもプリプリ!ピリッと程よい辛さのソースがよく絡んで、ご飯、お酒との相性は抜群ですね!甘さと辛さのバランスが絶妙!
割と中華の中でもお高い部類であるエビチリですが、ハーフサイズも選ぶことができるし、本格的なプリプリのエビチリは満足度が高くておすすめです!
春日飯店の奏でる音の余韻が止まらない!
この地域に根付く町中華から鳴り響いたのは、「プリプリ」という食材の魅力を活かした音。エビ本来の食感をより引きたてる調理とそれにマッチするソースはたまりません!
「プリプリ」というオノマトペが魅力のエビチリ。その音を楽しみ、味わう、それはまさにイーティングミュージック!次回までチューニングはそのままで!町中華が奏でるそのリズムを味わいませんか?
INFORMATION
店名:
春日飯店
住所:
愛知県名古屋市中区千代田3-21-27 前田ビル 1F
電話番号:
052-332-2732
営業時間:
11:00~14:00
17:00~22:00(L.O)
定休日:
月曜日
一人当たりの予算:
¥1,000〜¥3,000
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