
矢場町|原料と製法にこだわった老若男女から愛される老舗和菓子店
栄や矢場町といえば流行最先端の街であり、時代の流れとともにどんどん更新されていくイメージ。
新しいお店も次々オープンする中で、もちろん長年愛され続けるお店もたくさんあります。
今回ご紹介するのもなんと江戸時代からの歴史をもつ老舗店。
老舗といっても敷居が高いお店ではなく、ホット一息つける素敵なお店ですよ♪
目次
160年の歴史を持つ老舗店!今なお老若男女に愛され続ける「雀おどり総本店」
駅から徒歩3分!歴史を感じさせる看板が目印
訪れたのは地下鉄名城線・矢場町駅の5番出口から徒歩3分のところにある「雀おどり総本店」さん。
場所は松坂屋南館の道路を挟んで向かい側。
背の高いビルがずらりと並ぶ栄の街並の見渡せる範囲のでは一番背の低い建物です。
こちらのお店の創業は1856年!江戸時代に始まったお店で、現在7代目なんだそう。
160年以上の長い歴史を持つお店で、看板からもそれを感じることができます。
今の場所には昭和20年代に移転されたそう。
60年もの間、名古屋の街の発展や変遷を見守り続けてきた老舗の和菓子屋さんです。
まさかの○○がある店内!
お店の表にはイートインメニューのサンプルが展示してあります。
どれも美味しそうで、何を食べようかな~とワクワクしながら入店!
入り口付近には手土産や贈答用の和菓子がたくさん並んでいます。
自宅でも本格的な和スイーツがいただけるのはうれしいですね♪
店内は奥に広い作りになっています。
間口はそんなに大きくないので数席しかないのかなと思いましたが、2人席から6人席までいろいろなタイプの席がありました。
驚いたのが喫茶スペースの中央に池があったこと!
そこにはなんと本物の鯉が泳いでいます。
店内は街の賑やかさから少し離れてほっと一息つけるような雰囲気に包まれています。
席についてさっそくメニューを開きます。
あんみつやぜんざいなど美味しそうな甘味のほか、おむすびやお雑煮などのお食事も充実しています。
名物の蕨餅も美味しそうだし、珍しい赤味噌のところてんも捨てがたい…。
入口の写真も参考にしつつ、メニューとにらめっこ。
そういえば皆さんはぜんざいとおしるこの違い知ってますか?
お恥ずかしながら私は同じものでお店によって名前が違うのかと思ってました。(笑)
調べてみると、決まった定義はなく、なんと地域によっても違うんだそう!
あんこの種類、汁気の有無、入っているもの違いなど所説あるみたいなので、気になる方は検索してみてください。
雀おどり総本店さんではこしあんのものをおしるこ、粒あんのものをぜんざいとしているよう。
お餅の種類も、白玉か四角いお餅かを選ぶことができます。
ちなみに夏季限定の冷やしぜんざいもありました◎
食事と甘味をお得に堪能♪
どれも美味しそうで1つに決められない…と迷っているとメニューの端にお得なセットを発見!
左のお食事と右の飲み物や甘味を選ぶと単品で頼むよりも300円ほどお得。
食事ものと甘味がお得に食べられるなんて最高ですね♡
●組膳【お雑煮(お餅2個)&ぜんざい】 1,400円(税込)
迷いに迷ってお雑煮とぜんざいの組み合わせにしました。
お雑煮といえば地域や家族によっても味や具材に個性があるお料理。
お店でお雑煮を食べるのが初めてなのでまでどん到着するまでどんなものが出てくるかドキドキワクワク♪
ちなみに私は両親とも愛知出身ですが、我が家のお雑煮は、餅菜と四角く切ったお餅を入れて、お餅がとろっとろになるまでたいて鰹節を入れて完成のシンプルなものです。
到着したお雑煮は想像よりも具沢山!
四角い焼き餅2つのほかに、しいたけ・のり・お麩・鶏肉などが入っています。
焼き餅は表面に香ばしさもありつつ、中はしっかりトロトロ。
味は薄味ながらもお出汁の味がしっかりしているのでそれぞれの味を引き立っています。
みなさんの家庭の味のお雑煮とぜひ食べ比べしてみてください♪
ぜんざいはお餅か白玉かを選べましたが、お雑煮に焼き餅が入っているので、白玉にしてみました。
ホッカホカのあんこの中につやつやした白玉が3つ。
雀おどり総本店さんのこだわりは銅釜でじっくり煮込んだ小豆。
ぜんざいの中にもたっぷり入っています。
白玉は持ち上げると自重でとろけて落ちてしまうほどやわらか♡
ほどよい甘さととろみのついたあったかいあんこが白玉に絡みついています。
冷たい状態できな粉などをつけて食べる白玉とは別の美味しさがあります。
まるで宝石箱!いろんなものを少しづつ楽しめる1杯
●クリームあんみつ 900円(税込)
あまりにも写真が美味しそうだったのであんみつも頼んじゃいました!
今回は贅沢にアイスクリームがのったクリームあんみつ♪
あんみつは注文時に蜜を黒蜜・白蜜・抹茶蜜の3種類から1つを選びます。
沖縄産黒砂糖の黒蜜や蜂蜜が入っているという白蜜も捨てがたいですが、今回は抹茶蜜を選択!
別添えで提供される蜜をたっぷりかけていただきます。
この抹茶蜜には厳選された西尾抹茶が使われており、甘さの中に豊かな香りと抹茶特有の味をしっかりと感じられます。
メニューの写真だけでは何が入っているかわからなかったんですが、いろんなものがぎゅっと1杯に詰まっています。
どれもキラキラしてみえて、まさに和菓子の宝石箱!
たくさんの寒天の上に、イチゴやみかんのフルーツ、名物のあんこやういろう(写真の赤いもの)、そして白玉やわらび餅までのっています。
これを頼めば全部をちょっとずつ楽しめるので、迷ったらあんみつがおすすめ!
なかでもお気に入りはこのわらび餅!
雀おどり総本店さんの名物の1つで食べてみたかったものの1つでした。
食べてみた印象としては、思ったよりも弾力がある!
とろっとろ、というよりは、とろっもちって感じです。(笑)
あんみつに使われている寒天は原料の天草を2時間以上炊きあげることで、香りも楽しめるようになっています。
ほとんど食物繊維なのでカロリーも少なく健康にいいのもポイント。
抹茶密との相性もばっちりでした◎
長年、老若男女に愛され続ける魅力とは?
ごちそうさまでした!とお店を出ようとすると木製看板の裏に「雀踊りの甘きを 老いも若きも」という言葉が。
振り返って店内を見渡してみるとたしかに…。ほかの茶店では見かけないくらい、小さい子から年配の方までさまざまな年代の方がいらっしゃいます。
昔ながらのどこか懐かしい優しいメニューで、でも若い人にとっても魅力的な味や盛り付け。
親が子供に安心して食べさせられるようなこだわりの原料。
なにより自然と心落ち着く歴史ある和テストな店内。
ここには老若男女に愛されるべくして愛され続けてきたたくさんの魅力があり、これはきっとこの先もずっと受け継がれていくんだなと感じました。
ぜひ皆さんも足を運んでみてください♪
INFORMATION
店名:
雀おどり總本店
住所:
愛知県名古屋市中区栄3-27-15
電話番号:
052-241-1192
営業時間:
喫茶:10:30~18:00
販売:10:30~19:00
定休日:
元旦
一人当たりの予算:
¥1,000〜¥3,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。