
レシピ|エビフリャーと呼ばないで!大きな大きな「わらじエビフライ」

ナゴレコレシピライターのSwindです。
名古屋めしの中でも一つ独特のポジションに位置するのが「エビフライ」。
よく「もともと名古屋めしではなく、タモリさんがラジオで『えびふりゃー』って揶揄したのを逆手に取って名物になった」と言われますが、少なくとも名古屋の地では古くから親しまれてきたというベースがあっての話であると感じています。
もともと名古屋人は「海老好き」。知多・南三河を中心に生産されるえびせんべいは定番の「名古屋土産」の一つですし、日常でも「海老おろしきしめん」「天むす」などの形で海老をよく頂きます。
これは、名古屋エリアでは伊勢湾・三河湾で様々な海老が多くとれることで、材料が比較的手に入りやすいという環境が大きいかもしれません。ちなみに1990年制定の愛知県の「県の魚」は何と「クルマエビ」だったりします(笑)
そんな海老好き名古屋人は、エビフライも日ごろの暮らしとともにある料理の一つ。全国的に知られるようになったきっかけがタモリさんの「エビフリャー」であったというだけで、古くからある立派な「名古屋めし」なのです。
さて、名古屋のエビフライの特徴として「とにかく大きい」というものがあります。海老の産地が近いということで大きな海老が手に入りやすかったということもあるのでしょうが、他地域の方が見るとどうやらかなり驚かれるようです。
そしてもう一つ。海老を開いた「わらじスタイル」のエビフライがあるのも名古屋エビフライの特徴。火を通りやすくすることと、大きく食べごたえがあるように見える様に工夫されていった結果生まれた、名古屋の独自スタイルのようです。
ということで、今回は「わらじスタイルの大エビフライ」のレシピをご紹介!
1つあたり海老を2尾分使って、うちわのような特大サイズのエビフライをお値打ちに作って頂けるレシピを開発しました。
ポイントはズバリ「エビの合体」。食べごたえ満点・インスタ映えする一品をぜひ皆様作ってみてください。
エビフリャーと呼ばないで!大きな大きな「わらじエビフライ」
【材料(2人前)】
海老(ブラックタイガー、ホワイトエビなど) | 8尾 |
塩こしょう | 少々 |
小麦粉 | 適量 |
★卵 | 1個 |
★水 | 大さじ2程度 |
パン粉 | 100g程度 |
サラダ油 | 適量(たっぷりと) |
千切りキャベツ | お好みで |
マヨネーズ(またはタルタルソース、味噌だれなど) | お好みで |
【作り方】
1.海老は冷凍のものでもOK。今回は手のひらをはみ出すぐらいのサイズのホワイトエビを使いました。
ブラックタイガー、クルマエビなどでももちろんOKです。
2.エビの殻を剥きます。半分は尻尾を残し、残りの半分は尻尾も外してください。
残した尻尾は先端を切り落としましょう。
3.腹側からエビを開き、「尻尾を外したほう」の上部に切れ込みを入れます。そして写真のようにエビの身を通して、二尾を一つにまとめます。
4.塩こしょうを軽く振って下味をつけたのち、小麦粉⇒玉子⇒パン粉の順で衣をつけます。
5.170~180度に熱したサラダ油でおよそ3分、きつね色になるまで揚げます。
開いていますので、フライパンで揚げ焼きにしてもOKです。
9.キャベツとともに皿に盛りつけて完成です。マヨネーズを添えると老舗風の仕上がりになります。
この名古屋めし、ココがポイント!
エビフライを作る際、「尻尾の先端」を切り落とすのを忘れると、揚げた際に爆ぜる原因となりますので要注意です!
また今回は老舗流の雰囲気を目指してマヨネーズを添えましたが、レモンやタルタルソース、こいくちソース、ケチャップ、味噌ダレなどで頂いてももちろんOK。ぜひお好みの味でお召し上がりください。
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