オノマトペで巡る、名古屋の町中華vol.1 |グツグツ♪「麻婆豆腐」

オノマトペで巡る、名古屋の町中華vol.1 |グツグツ♪「麻婆豆腐」

チクタクと進む時計の針、朝目覚めればサンサンと差し込む太陽の光、キッチンでは朝食の香り。あ、今日のお昼はパラパラの炒飯が食べたいな。
私たちの生活はあらゆる音で構成されています。

そしてここ名古屋の街に日々奏でられるウマい音は1日の楽しみ生みます!その音を聞けば自然と脳裏に浮かぶ料理たち…。あぁ、早く食べたい!
本来私たちには表現することのできない、自然の音、ウマい音。それを伝える術…。

そう、それはオノマトペ。

「ジュージュー」「ずるずる」「ジュワッ」
今回オノマトペのチューニングを合わせるのはみんな大好き"町中華"。半音たりとも外さない中華の奏でる音の数々。
「今日はあの音を求めて」
オノマトペで巡る、名古屋の町中華をご紹介します!

今回取り上げるオノマトペは"グツグツ"。
名古屋文化を活かした「麻婆豆腐」が旨いお店をご紹介します!

火傷覚悟で頬張りたい!熱々の麻婆豆腐が旨い町中華「南海園」

さて、今日はどこの音を味わおう?

今日私が旨い音を目指して訪れたのは東区泉。

地下鉄で言えば桜通線車道、高岳駅近辺で名古屋の閑静な高級住宅街でもある白壁エリアにあります。

このあたりは名古屋の中心街摸近く、アクセスも良好。この土地ならではのリッチなお店から古くから地元に愛されるお店まで、さまざまなお店が点在します。

安い・旨い・ボリューム満点などの魅力が詰まったのが町中華!ノイズに惑わされそうな日々だけど、その大衆的な居心地の良さで町のみんなに愛されるお店。聴こえる…確かに聴こえる、中華鍋を振る音が!中華お玉が触れる「カンカン」という音が!

今回私がチューニングを合わせたのは「南海園」さん。

赤い看板にのれん、ビールのポスターが貼ってあり、「冷やし中華始めました」ののぼりは夏の訪れを感じされる風物詩。これぞ町中華!と言わんばかりの外観。広辞苑にもWikipediaにも町中華の出典には「南海園」さんを示した方がいいと思います。

地元の皆さんに愛される町中華だけあって店内は満員御礼!そんな中になんとか滑り込むことができたので、店内の写真は割愛させてください。

4人掛けのテーブル席が4つ、奥にはお座敷もあります。店内にはテレビが流れていて、お家感がすごい!でもこの雰囲気がいいんです、このなぜか落ち着く感じがいいんです!青春時代にMDウォークマンで聴いた当時のヒット曲が久しぶりに流れてきた時のような感覚です。

 

これぞ町中華の神髄!圧倒的なコスパ◎

ここからはメニューを紹介していくわけですが、この「南海園」さんは群を抜くコスパの良さを誇ります!しかとご覧ください!

まずはドリンクメニュー、いきます!

生ビールが20時までハッピーアワー的に370円になるのは嬉しい!ハッピー!いぇーい!どのドリンクも400円から600円とお値打ちです!紹興酒があるのは中華ならではですね。

次、フードメニュー、いきます!

中華ならではの炒め物、揚げ物、麺類に飯類まで。どれ頼もう?ワクワク!そしてそのお値段は紹介する中で触れていきますが、ここだけ通貨が違うのかな…?

 

キンキンに冷えたビールで乾杯!

やってきました生ビール!キンキンに冷えてやがる…!では、いざ…。
「グビッ、ゴクゴク…ップハー!」
旨い、旨すぎる。キンキンに冷えたビールの喉越し、それを喉を鳴らして流し込む。飲んだ後の吐息までがビールだと思います。最高!

フードも到着!やってきたのは玉子春巻。春巻きの皮に玉子要素が加わったものでこのボリュームで220円。「え?はにゃ?」自分で書いていて理解が追いつかないですが、これで220円です。安過ぎだろ。
安かろうではなく、ご覧の通り具材もぎっしり!しっかりと味も付いていて「カリッ」と揚げたてホクホク!

そして中華鍋を煽る音。今回取り上げる「グツグツ」のアイツがやってきます…!

 

グツグツ♪を味わいたい!鉄板麻婆豆腐、登場!

それがこの鉄板麻婆豆腐!少し分かりにくいですが、よく見てください!麻婆豆腐からほとばしる湯気を…!熱々の鉄板にとろみのある麻婆豆腐がまるでマグマのようにグツグツと湧き立ちます!

熱けりゃ冷ませばいい。火傷しないようにふーふーしていただきますが、結果、それでも熱い。(笑)もちろんただグツグツと熱々なだけではなく、濃厚な味付けに豆腐、ひき肉がゴロゴロ入ってます!ピリ辛のアクセントも相まって、ビールとの見事なハモリ!これはビールが止まらんぞ…!
この鉄板麻婆豆腐、350円!理解できずに傾げた首が寝違えそう。熱々の麻婆豆腐、激しくおすすめです!

 

パクパク、トロトロを味わう中華の逸品たち

グツグツの余韻に浸りながらやってきたのは中華の大定番、餃子。小ぶりでパクパクいけてしまいますが、餡にニラ、ニンニクなどのアクセントを感じます。

こちらも250円といちいち値段を書きたくなるお値打ちさ。宴会で何人前か頼んで、みんなでワイワイやりたいですね。あー、ビール飲みたい…。

ってことで今度は瓶ビールにシフト。生ビールもいいけど、町中華といえば瓶ビールじゃないですか?

瓶ビールを注ぐ「トクトク」という音もまた高まるんですこれが。中華に合わせてぐびっとグラスから飲み干すビール。乙です。

最後に何かもう1つと頼んだのがフヨーハイ、いわゆるカニ玉です。思わず面食らってしまったんですが、何人かで取り分けて食べるくらいのサイズ感で出てきて、キョトンとしてしまいました。(笑)

ボリュームはもちろんのこと、卵、餡がトロットロ!これはトロトロ過ぎてトトロもどんぐりの代わりに欲するのではないでしょうか。カニに加えて玉ねぎのアクセントもあり、満足度が高いです!

飲まずにはいられぬと生ビールを追加注文!美味しい料理とお酒、酔いも相まってそれとともに高まるBPM。大満足です!

 

「南海園」の奏でる音の余韻が止まない!

まずは「南海園」さんが誇る圧倒的なコスパの良さに思わす脱帽。実はこちらは名古屋の町中華の名店としてテレビでも取り上げられることもあり、味、値段はもちろんその上に愛される居心地の良さを感じました。それが町中華の魅力ですよね!
「グツグツ」というオノマトペが魅力の麻婆豆腐。その音を楽しみ、味わう、それはまさにイーティングミュージック!次回までチューニングはそのままで♪町中華が奏でるそのリズムを味わいませんか?

INFORMATION

店名:

南海園

住所:

愛知県名古屋市東区相生町39

電話番号:

052-932-0305

営業時間:

不明

定休日:

不明

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥3,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。