港北|揚げたての天ぷらと国産蕎麦粉にこだわる、香り高い手挽き蕎麦が楽しめる蕎麦処

港北|揚げたての天ぷらと国産蕎麦粉にこだわる、香り高い手挽き蕎麦が楽しめる蕎麦処

古くは縄文時代から食されていたという「蕎麦」。
現在のように麺状になったのは室町時代、より庶民が楽しみ始めたのは江戸時代というのだから、蕎麦の歴史はとても深いものがあります。

時代を超えてなお親しまれる蕎麦ですが、日本国内での蕎麦の実の生産拠点は年々減少傾向にあるのだとか。

今回はそんな日本古来の蕎麦の実を使用し、卓越した職人技で人々を驚かせる美味しい蕎麦処を紹介します。

ボリューム満点の天ぷらも美味!ミシュランも認める名古屋屈指の蕎麦処「手挽きそば 一心(いっしん)」

駅からは遠いが行く価値あり!蕎麦の真の美味しさに触れる「手挽きそば 一心」

今回ご紹介するのは地下鉄名港線・東海通駅から徒歩19分、あおなみ線・港北駅から徒歩15分のところにある「手挽きそば 一心(いっしん)」さん。

筆者は駅からテクテクと歩いていきましたが、専用駐車場が11台あるので車での来店がおすすめです。

閑静な町の中に立つ古民家が「一心」さん。右手には「蕎麦工房」の看板が。この中で蕎麦を挽き、練り上げ、打っているのですね。

実は某グルメサイトでも高評価の同店は、なんと2019年にミシュランガイド愛知・岐阜・三重特別版でビブグルマン(手頃な価格で良質な料理を提供する店)を獲得するほどの実力店。

お昼時には行列ができる、昭和61年の創業以来、地元内外に愛されるお店なのです。

店内は木目調の空間が広がっており、BGMも小さめでとても落ち着きます。筆者は1人での来店だったのでカウンターへ案内していただきました。

隣同士の間隔も広く、じっくりと食事を味わえますね。

2名以上の来店だとテーブル席へ案内していただけます。こちらも4人で座っても十分なスペースが確保されています。

メニュー表の写真は撮り忘れてしまいましたが、伺ったのはお昼時。お得なセットのほか、希少な蕎麦粉を使用した在来種や丸抜き(蕎麦殻を除き、中の実だけを使用した白っぽい蕎麦)など、使用する蕎麦粉に合わせた挽き方や打ち方にもこだわる超本格派。
食べ比べセットもあるので、より味や食感、香りの違いが楽しめます。

今回は「小えび天ざる」を注文しました。

注文後しばらくすると蕎麦つゆなどが配膳されます。店員さんの落ち着いた雰囲気も心地がいい。

なるほど。右に蕎麦、左に天ぷらか…と思わず食べる前からシミュレーションしてしまいます。

 

天ぷらのボリュームに思わず驚く!お得なランチ「小えび天ざる」

●小えび天ざる 2,080円(税込)

まず驚くのがそのボリュームとバリエーション。別席からも「え!?こんなに注文したっけ!?」と驚愕の声が聞こえてきました。

「蕎麦屋の天ぷらセットなんて、野菜が3,4個、小えびが3尾くらいでしょ?」

なんて思っていたら大間違い。一心さんのランチセットは野菜天が6種類、小えびはなんと6尾!蕎麦と天ぷら、どちらが主役なのかわからないほどのボリューム。これで2,080円(税込)だなんて、コスパ良すぎます…。

蕎麦は木曽十割を選択。粗挽きで少し幅が広い蕎麦は水分の含有量が高く、光をまとうように輝いています。

まずは何もつけずにそのまま。

ざらりとした舌触りと歯応えがあり、噛むほどに甘く、渋みを感じられ、そしてみずみずしく喉越しも楽しい。特徴がはっきりとした国産蕎麦粉ならではですね。

お次はわさびと共に。わさび特有のツンとした刺激はなく、青みのある爽やかさがプラスされます。

関東はつゆのキレと深みが強く、関西は出汁感が強く色合いが淡いようですが、一心さんの蕎麦つゆは醤油のキレがありながらもほんのり甘く、鰹節のコクと豊かな風味が際立ちます。

濃いめの蕎麦つゆですが、蕎麦の甘みと鰹節の香りが口の中でじんわりと広がっていく…。思わず一口ひとくちが丁寧になります。

岩塩は蕎麦の甘みをより際立たせ、味に締まりを与えます。蕎麦だけでこんなにも楽しめるなんて、どこまでも奥が深い…。

 

素材の旨みと水分を閉じ込めた、味も食感も楽しい天ぷら

野菜天は揚げたてを提供していただけます。それにしても1つひとつのカットが大きい!

エリンギは旨みがギュッと凝縮され、歯応えもしっかり。お酒が欲しくなります。

ナス天は外はサクッと中はこれでもか!というほどジューシー。天つゆにじっくり浸して食べるのが個人的におすすめ。

そのほかの野菜も食感をしっかりと残した絶妙な揚げ加減。これだけ大量にあるのに重たく感じないのも、良き油と職人の腕前あってこそですね。

お次は小えび天。こちらもボリューム満点!

見ただけでわかるサクッ!と感やプリッ!と感!エビの甘みと香ばしさがギュッと詰まった小えび天は、もはや何もつけなくても十分な美味しさです。

 

「蕎麦湯」がうまくてこそ真に美味しい蕎麦屋

美味しい蕎麦屋には必ず美味しい蕎麦湯があります。特に一心さんの蕎麦湯は特徴的。

濃度がかなり高い蕎麦湯。「蕎麦湯です」と言われなければとろろと間違ってもおかしくない…。

蕎麦湯の甘い風味と蕎麦粉の小さな塊の食感、鰹が効いたつゆの塩加減がたまらなく美味しい。口に運んでは一息つき、またゆっくりと口に運ぶ。重みのある蕎麦湯が落ち着きと安らぎを与えてくれます。

蕎麦湯をじっくりと味わっていると、まるで映画を見終わった後のカフェにいるかのように、蕎麦と天ぷらの美味しさが頭の中にハイライトとして蘇る。

嗚呼…うまかったなぁ。食べ終わる直前からまた来ようと思う、素敵な空間と蕎麦体験でした。

INFORMATION

店名:

手挽きそば 一心(いっしん)

住所:

愛知県名古屋市港区須成町3-9-1

電話番号:

052-661-0997

営業時間:

[火・水・土]
◼︎ランチ 11:00〜14:30(L.O. 14:00)
◼︎ディナー17:30〜20:00(L.O. 19:15)
[木・金]
◼︎ランチ 11:00〜14:30(L.O. 14:00)
[日・祝日]
◼︎ランチ 10:40〜14:30(L.O. 14:00)
◼︎ディナー 17:30〜20:00(L.O. 19:15)

定休日:

月曜日(祝祭日は翌日)、木曜日、金曜日の夜
不定休有。蕎麦無くなり次第終了

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥3,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。