ごはん暦 2020年秋号|心も体も喜ぶニッポンの食文化 おいしいニッポンの秋を召し上がれ

ごはん暦 2020年秋号|心も体も喜ぶニッポンの食文化 おいしいニッポンの秋を召し上がれ

四季折々の表情が彩る日本には、伝統に培われた食文化や新しい技術によって生まれる味わいが各地にあふれています。

「ごはん暦」は、国産の安心と安全性で大切に作られた日本各地の“おいしい”に隠された物語を紹介します。

ごはん暦 2020年秋号|心も体も喜ぶニッポンの食文化 おいしいニッポンの秋を召し上がれ|PR

三州三河みりん「秋のスイーツはみりんでワンランク上のおいしさ」

素材の力を引き出すみりんでいつもの料理が変わる

もち米と米こうじ、本格焼酎だけで造られる三州三河みりん。温暖な気候風土と良質な水の良さを生かして200余年を超える醸造文化を育んできた三河・碧南の地で明治43年から創業する角谷文治郎商店の伝承の味わいです。

厳選したもち米を自社で精米し、自社蔵で仕込んだ米焼酎に米こうじを加え、長期間にわたってじっくりと熟成。それにより、こはく色に輝く奥行きのある甘さとうまみの強いみりんが生まれます。

みりんはめんつゆや煮物などに照りと甘味を与える調味料として日本料理に使われることが多いですが、みりんに含まれるアルコール分は、素材の中に味を浸透させる働きをよくして、うまみが溶け出すのを防ぎ、素材のくせを取りながら香り良く、うまみを高める効果があります。

今や和洋を問わず、エスニックやスイーツまで幅広いジャンルで活用され、その驚きの効能が料理をますますおいしく、進化させているのです。


受け継がれた変わらぬ製法で極上のみりんを造る三州三河みりんの醸造

「甘さがしつこくなく、砂糖とは違う深いこくがありますよ」と話すのは、ゆーママこと、料理研究家の松本有美さん。

松本 有美さん

料理研究家

松本 有美さん

「ゆーママ」としてテレビや雑誌などで活躍する料理研究家。手軽で簡単な作り置きのレシピ本は、累計50万部を突破。おしゃれなカフェ風のスタイリングが話題に。兵庫県内で「カフェMuku」を経営するオーナーシェフ 。

「ゆーママ」としてテレビや雑誌などで活躍する料理研究家。手軽で簡単な作り置きのレシピ本は、累計50万部を突破。おしゃれなカフェ風のスタイリングが話題に。兵庫県内で「カフェMuku」を経営するオーナーシェフ 。

得意のスイーツ作りにもみりんを活用する松本さんは「どら焼きやカステラ、米粉入りのシフォンケーキとの相性が抜群」と話し、日本人の舌に馴染むさらっとした甘さがお気に入り。そのまま使ったり、煮詰めてカラメルソースのように使ったり。素材とのバランスで量や甘さを調節して新たなレシピを開発しています。

三州三河みりんは、もち米と米こうじ、本格焼酎だけで長時間仕込んだ本物の味わい。三河の自然風土と伝統技術で引き出した上品な甘さは、料理もスイーツにもワンランク上のおいしさを広げます。秋の豊かな食材でその味を実感してください。

○ゆーママの三州三河みりんレシピ「さつまいものみりん塩バターカラメリゼ」

作りやすい分量
さつまいも:2本(約600g)
三州三河みりん:大さじ8
バター:20g
塩:少々
スライスアーモンド(ロースト):適量

作り方

1:さつまいもは、皮をむいて1.5cm厚さのいちょう切りにして水に3分ほどさらして
水気を切っておく。
2:耐熱ボウルに1を入れて、ふんわりとラップをかけ、レンジ(600W)で8分ほど
加熱する。つまようじがスッと刺さるくらいが目安。
3:フライパンに三州三河みりんを入れて弱火にかけ、時々混ぜながら3分ほど濃い目の
茶色になってとろりとするまで煮詰める。
4:3に2のさつまいもとAを加え、つぶさないように全体を優しく混ぜる。
5:器に盛り付け、スライスアーモンドを散らす。

POINT!!
みりんを煮詰める時は、白い泡が出てからさらに3分の1ほどになるまでじっくりと。ほろ苦いキャラメルタイプが好みなら、少し茶色に色付くまで煮詰めて。


三州三河みりん
株式会社 角谷文治郎商店
0566-41-0748
www.mikawamirin.jp/


 

秋田県横手市|ふっくらつややか「あきたこまち」の生産地を訪ねて

「あきたこまち」の生産地として名高い、横手市。昼夜の寒暖差と奥羽山脈水系の豊富な伏流水によって米づくりに好適な環境に恵まれ、古くから米どころとして知られています。今年も豊かな実りの時期を迎え、収穫の季節がやってきました。

この地で35年にわたって米作りに勤しんでいる平鹿地区の生産者、柴田康孝さん。「長雨と猛暑が極端で、長雨では中干しできず、猛暑の中では田んぼの水管理に苦労しました。しかし今年も味には自信のあるいい米が獲れました。まんずうめどー!」と胸を張ります。

猛暑と長雨でも安定した収量を実現

JA秋田ふるさと営農経済部米穀課の課長補佐、髙階崇之さんは「多雨と日照不足が続き、稲の栽培管理は、大変でしたが、生産者の努力で大変いい品質に仕上がりました」と自信たっぷりに話します。

1984年にこの地で誕生し、生産者たちが情熱を込めて栽培してきたおいしい「あきたこまち」。つやのあるふっくらとした自慢の弾力と甘さは、どんな料理にもぴったり。冷めてもおいしく、お弁当やおにぎりにしても確かなおいしさを発揮し、秋の食卓をより豊かに彩ってくれます。

J A秋田ふるさとの髙階崇之さん(左)と生産者の柴田さん親子

ふっくらと実をつけた稲穂。今年のあきたこまちの出来も上々

収穫を迎えた秋田県横手市平鹿地区の田園風景

秋田県横手市平鹿地区では9月中旬から下旬にかけ稲刈り真っ最中となる

「秋田県横手のお米あきたこまち」はアピタ、ピアご、ドンキホーテU N Yで販売(一部取り扱いのない店舗があるのでご確認ください)。


J A全農あきた
パールライス課  018-845-8000
www.ak.zennoh.or.jp/rice/index.html


 

WRITTEN BY
ナゴレコ編集部

ナゴレコ編集部

編集部

ナゴレコ編集部です。定番名古屋めしから隠れた名古屋めしまでを幅広くレコメンド。一般グルメサイトでは伝えられないお店の魅力をしっかりとお伝えしていきます。