ごはん暦 2021年秋号|心も体も喜ぶニッポンの食文化 「秋が来た、おいしいぞ」そう思うだけで、幸せ
四季折々の表情が彩る日本には、伝統に培われた食文化や新しい技術によって生まれる味わいが各地にあふれています。
「ごはん暦」は、国産の安心と安全性で大切に作られた日本各地の“おいしい”に隠された物語をご紹介します!
目次
ごはん暦 2021年秋号|心も体も喜ぶニッポンの食文化 J A秋田ふるさと&三州三河みりん|PR
ツヤツヤに輝く一粒「あきたこまち」の新米を出荷
甘みがじんわりと広がり、ツヤツヤと輝く透明感と香りに優れた「あきたこまち」。米どころ秋田を代表するブランドとして長年愛され続けています。
横手市の黒川地区は、東に奥羽山脈、西に出羽丘陵と鳥海山から注ぐ滑らかな伏流水に恵まれ、横手盆地に吹き込む季節風と肥沃な大地、昼夜の寒暖差により、上質な米を栽培しているエリアです。
ここで20年にわたって米作りを営む(農)グリーンサポート共和、横手市黒川地区代表の佐々木俊之さん。農業や化学肥料をできるだけ削減し、環境に配慮した安全で安心な米作りを目指して栽培に挑んできました。今年は、適度な雨もあり、例年にないほど天候に恵まれたことで病気の心配をせずに栽培ができた一方で「雑草がいつもより生い茂り、除草作業が大変でした」と振り返ります。
稲刈りに励む生産者の皆さん
なだらかな盆地に広がる横手市黒川地区の田んぼ
自信を持ってお勧め。例年以上の出来栄えの「あきたこまち」
J A秋田ふるさとの営農経済部米穀課の粕加屋永二さんも出来栄えについて「順調に生育した年になり、全体的に粒が大きめの良質な米が収穫できました」と太鼓判を推します。
「今年もいいお米ができました。うめがら食ってけれなー」と自信たっぷりに話しています。
実りの秋を迎えた黒川地区の収穫風景
「横手のお米 あきたこまち」はアピタ、ピアゴ、ドンキホーテU N Yで販売中(一部取扱のない店舗があるのでご確認ください)
JA全農あきた
米穀販売課:TEL 018-845-8040
秋田のお米については:www.ak.zennoh.or.jp/rice/index.html
料理だけじゃない、スイーツをレベルアップさせる
魅惑の甘さ
米のうま味がたっぷり溶け込んだ極上の調味料、三州三河みりん。
料理にこくや照りを加えるだけでなく、素材のくせを和らげたり、魚や肉特有のにおいを抑えたりする効果でレベルアップさせます。
普段のレシピ作りにもみりんを活用している料理研究家の松本有美さんは、得意のスイーツ作りにもその良さを発揮するレシピを考案しています。「砂糖は、味付けのための甘み。みりんはそこにプラス、うま味と深みを加えて後味がすっきりし、くどくない甘さを加えます」と話します。みりんが砂糖の代わりをすることはあっても、砂糖がみりんの代わりを果たすことはなく、代替えが効かないのがみりんの奥深いおいしさ。
スイーツに使うならそのままはもちろん、半量になるまで煮詰めると濃厚ではちみつのようなつやのあるとろっとしたシロップになります。フレンチトーストやアイスクリームにかければリキュールのようなおいしさを発揮します。豊かな香りと甘さを持つみりんで料理の幅を広げてみませんか。
三河の風土と伝統の製法で作り上げた「三州三河みりん」
みりんに漬け込んだレーズンが決め手
ゆーママのレシピ「パウンドケーキ」
○レーズンとくるみのパウンドケーキ【18㎝ パウンド型1台分】
材料
三州三河みりん 130ml
レーズン 60g
くるみ(ロースト) 30g
バター(食塩不使用) 100g
砂糖 90g
卵(溶きほぐす) 2個
A薄力粉 100g
ベーキングパウダー 3g
【下準備】
◆バターは室温にもどしておく。
◆Aを合わせてふるっておく。
◆くるみは刻んでおく。
◆型に合わせてオーブンシートを敷いておく。
◆オーブンを180度に予熱する。
<作り方>
①:レーズンは三州三河みりんと合わせて冷蔵庫で一晩以上つけて、汁気をきっておく。
②:①のみりんのうち、大さじ2を取り、残りは約半量になるまで煮きってアルコールを飛ばす。
③:ボウルにバターを入れてなめらかになるまで混ぜ、砂糖を加えてハンドミキサーで白っぽくなるまで混ぜ、溶き卵を数回に分けて少しずつ加え、その都度ハンドミキサーで分離しないように混ぜ合わせる。
④:①の大さじ2のみりんを加えて混ぜ、Aを加えてさっくり切るように混ぜたら、レーズンとくるみを加えて混ぜる。レーズンには、あらかじめ小麦粉をまぶしてから混ぜ合わせると、均一に混ざり、断面図がきれいに。
⑤:型に④を表面が平らになるように入れ、180度のオーブンに入れ、8分経ったらケーキの表面
10cmほどの長さに浅く切り込み入れ、さらに35~40分ほど焼く。
⑥:焼き上がったら型から出し粗熱を取る。2の煮きった三河みりんを表面にはけで塗る。ポリ袋に入れて一晩寝かせると、よりしっとり仕上がる。
レーズンはみりんに最低でも一晩以上つけて。甘さと旨味がアップ
焼き上がったらすぐに煮切ったみりんを塗ると生地がしっとり
くるみとレーズンたっぷりのパウンドケーキは秋のティータイムにぴったり
素材の風味を引き出す 三州三河みりん
―伝統製法を守り、長期熟成―
純もち米仕込み「三州三河みりん」 700ml 1,122円(税込)
株式会社 角谷文治郎商店 TEL 0566ー41ー0748
www.mikawamirin.jp/