市役所|名古屋の官庁街で街並みに溶け込む昭和レトロ感満載のうどん店!

市役所|名古屋の官庁街で街並みに溶け込む昭和レトロ感満載のうどん店!

名古屋市役所周辺は、官公庁が建ち並ぶいわゆる官庁街です。

歴史ある建物が多く、名古屋市役所や名古屋市市政資料館などは、映画やドラマのロケ地になることも度々あります。

近くには名古屋城や名城公園などもあり、名古屋の観光スポットとしても有名なエリア。

その「市役所・名城公園エリア」に、昭和レトロ感満載のうどん店が。

とくに、きしめんが美味しい!ということで行ってきました!

創業は昭和5年。いつの世も客人のお腹を満足させて来た名古屋が誇る老舗うどん店「山田屋」

愛知県庁や名古屋市役所など、官公庁が建ち並ぶ名古屋市東区東大手。歴史的建造物も多く、名古屋城や名城公園もあるエリアなので、観光で来られた方もよくお見かけします。

名古屋市市政資料館

「名古屋市市政資料館」は国の重要文化財。大正時代に建てられたバロック様式は、レンガ造りで100年の歴史があります。

大正ロマンかおるハイカラな建物は、ロケや結婚式にも使われます。ちょうど結婚式の前撮りをされていましたよ。画になりますねぇ…。

旧裁判所なのでこんな展示もありました。明治時代と昭和時代に挟まれた大正時代はたったの15年でしたが、激動の時代だったようですね。(建物内、無料で見学できます。)

 

歴史的建造物の向かいにある老舗うどん店

名古屋市市政資料館の向かいにある老舗うどん店「山田屋」さん。1930年(昭和5年)に創業された、名古屋市内でも屈指の老舗うどん店です。歴史的建造物にも負けない風格のある木造2階建の店舗です。

観光客の皆さん!
コッテリ名古屋メシに飽きたらサッパリ名古屋メシはいかがですか?(笑)

山田屋さんはテレビやラジオ等メディアの取材も多いのですが、お隣にも有名な鰻屋さんがあります。この老舗店の並びは圧巻ですね。

昭和レトロ感満載の食堂が好きな方にとっては、ド・ストライクなお店だと思います。

山田屋のれん

歴史を感じるのれんをくぐり、いざ店内へ。

入った瞬間に昭和へタイムスリップ!
本当に映画のセットみたいです。

赤い椅子や手書きで少し色褪せたメニュー、大型クーラー、手回し式ラジオ…。
俳優さんがフラっと入って来そうな雰囲気…。(そういうことは日常的にあるそうです)

注文して奥の厨房を覗くと、出汁の良い香りがして落ち着きます。歴史のある店内は清潔で埃ひとつ落ちていません。店内をぐるっと見渡すこと数分…きしめんが目の前に鎮座しました。

 

きしめん 580円(税込)

油揚げ・ほうれん草・かつお節のシンプルな盛り付け。出汁をふんだんに効かせたつゆの香りがたまりません。
1人前 580円、小盛 340円とお財布にも優しいです。

 

温かいきしめん・冷たいきしめん(ころ)どちらも美味しい!

「うどんころ」「きしめんころ」など名前の前後に「ころ」を付けるのは名古屋流の呼び方で、冷たいうどん「香露かけ」が名前の由来という説や、小さくて丸いもの(石ころなど)を指す「ころ」説…など諸説あります。実際のところ、どうなんでしょうね?

 “ころ” の略称
「ころ」の語源は、冷たくても香りの立った、濃いめのつゆを使うことから「香露(こうろ)」が訛ったもの等、さまざまな説があります。麺をひと玉、ふた玉と数えることから、石ころやさいころ、あんころ餅のように小さくて丸いものを指すときに使う「ころ」と同じ意味とする説もあります。きしころは「冷やかけ」や「冷やしぶっかけ」などの冷たい麺に例えられますが、店によっては常温で提供する店もあります。
(「名古屋よしだ麺」さまより引用)

箸で持ち上げたきしめんは柔らかいのにコシがあり、ツルツルした食感とスッキリとしたのどごしが最高です。讃岐うどんや稲庭うどんなど、日本には美味しい麺類がたくさんありますが、出張で県外から帰って来た時など「やっぱ、きしめん旨いよなぁ!」「やっぱ名古屋が最高だよなぁ!」などと名古屋の良さを再認識させてくれるのもきしめんです。
※ 個人的な主観です。

 

きしめん以外のメニューも充実

うどんやきしめんは勿論のこと、丼メニューも充実しています。
中でも目を引くメニュー「カレー丼」

 

かつカレー丼 900円(税込)

味は、カレーうどんの上の部分と御飯を組み合わせた感じ。

一口食べると、サクサク食感が残る揚げたてとんかつにスパイスと和風だしの効いたルウが絡み、カレーの辛味と豚肉の旨味、煮込まれた長ネギの甘味が口の中でフワッと広がります。これはやみつきになりそうです。

 

「ころ」もいいけど「ざる」もいい

ざるきしめん 760円(税込)

きしめんうどんもシンプル故に奥の深い麺料理。山田屋さんの麺は自家製麺。毎日製粉されますが一日寝かせてから生地を伸ばすそうです。そのためコシがあってのどごしの良いうどんきしめんができ上がるとのことです。

戦前から継承されて来た味は、今も正しく温存されています。

この器も素敵ですね。昭和を通り越して、時代劇の蕎麦屋さんのシーンで使われそう器。(笑)

昼時は休憩中の官庁職員の方や会社員の方が麺類や丼を掻き込み、さっと出て行かれます。満席の店内、黒電話で出前の注文を受け、オカモチを持って自転車で出前…昭和時代によく見かけた光景が山田屋さんにはあります。きっと、多くの芸能人、スポーツ選手も、楽屋で舌鼓を打たれたことでしょう。

 

後世に残したい「名古屋遺産」的なお店

今回ご紹介した山田屋さん。
名古屋人に永く愛されているメニューの数々、昭和テイストなお店の外観や内観…。
「後世に残したいお店」です。
ぜひ、山田屋さんで歴史を感じながらおいしいきしめんを堪能してみてください!

INFORMATION

店名:

山田屋

住所:

愛知県名古屋市東区東外堀町10

電話番号:

052-951-7789

営業時間:

[月~土]
11:00~15:00 17:00~19:00

定休日:

日曜日・祝日

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。