令和版!名古屋めしのススメ vol.9|名古屋めしの交響曲“名古屋ちゃんぽん”

令和版!名古屋めしのススメ vol.9|名古屋めしの交響曲“名古屋ちゃんぽん”

日本のほぼ中心に位置する大都市、名古屋。
利便性と発達した交通網を活かして、名古屋市内はもちろん、日本のどこにでも行き来しやすく暮らしやすい街。
さまざまな文化と歴史が育んだ名古屋の最大の魅力はその特有な食文化である“名古屋めし”だと思います!

ですが、その名古屋めしの魅力を感じられていますか?あまりにも身近な存在で名古屋めしを味わう機会が減ってしまっているのではないでしょうか?
名古屋めしの魅力を存分に感じ、発信できるのは名古屋に暮らす私たちの特権!

この「令和版!名古屋めしのススメ」では伝統的、そして進化を遂げた名古屋めしの令和という“いま”の姿をレコメンドしていきます!

第8回目の今回は名古屋ちゃんぽんをススメていきます!

名古屋の風土が育んだ食が集結した名古屋めしを!「名古屋ちゃんぽん 時鳥」

お店があるのは中川区は尾頭橋。

尾頭橋というとあまり馴染みを感じませんが、JRの尾頭橋駅があります。ただ尾頭橋駅は普通列車しか止まらず、駅を利用したことのある方は少ないかもしれません。

また、近くには名鉄の山王駅もあり、どちらも名古屋駅と金山駅という名古屋のターミナル駅の中間に位置する駅。そのような場所にあることから、この地域を支えるさまざまなお店がお店が軒を構えています。

今回ご紹介していくのは「時鳥(ホトトギス)」さん。そのお店の正式名称は「名古屋ちゃんぽん時鳥」と、今回ご紹介していく名古屋ちゃんぽんを屋号に据えています。

他府県から見ても有名な味噌カツ、手羽先、味噌煮込みうどんなどとは一線を画すだろう名古屋めしである名古屋ちゃんぽん。これを読みながら初めて名古屋ちゃんぽんの存在を知った方も多いかもしれません。それはどのよ名古屋めしなのか、ご紹介していきましょう!

 

名古屋ちゃんぽんについておさらい

名古屋ちゃんぽんについて説明する前に、まずは「ちゃんぽん」について説明していく必要があるかもしれません。

「ちゃんぽん」とはさまざまなものを混ぜることを意味指す言葉。今回はちゃんぽん麺についてご紹介していくわけですが、ビールに焼酎、ウイスキーなどとさまざまな種類のお酒をその席で1度に呑むことを「ちゃんぽんする」という使い方をすることをお酒を嗜む人であればご存じではないでしょうか?

ちゃんぽん麺の発祥は長崎県で、その地で生まれた長崎ちゃんぽんは長崎県を代表する名物の1つ。「リンガーハット」さんはその火付け役の一翼を担い、その知名度は全国に知れ渡り、私たちの食生活にも身近なものとなりました。そこから生まれたのが〇〇ちゃんぽん…そう、ご当地ちゃんぽんなのです!

野菜やお肉、魚介にとさまざまなものを混ぜることで完成するちゃんぽん。それは各地の名産を混ぜ、合わせることでできる1杯。それは温かいスープを飲んだ時に思わず出てしまう吐息が表現するホッとするような1杯なのです。

長崎ちゃんぽんを先駆けとし、久留米、鳥取、近江、網走と全国へと広まり、ついに産声をあげたのが名古屋ちゃんぽん。

こちらではご当地ちゃんぽんの名の通り、名古屋を中心としたさまざなの食材を核とし、それらを混ぜることで作られる1杯。麺、スープ、具材と全て名古屋、愛知県にまつわる食材が使われています。

地産地消。その言葉を体現する名古屋めしがこの名古屋ちゃんぽん。今回はその魅力を存分にご紹介していきます!

 

店内は厨房に面したカウンター席のみのシンプルな造り。名古屋ちゃんぽんという無二の存在は私たちの胃袋を掴みつつあり、外待ちだけでなく、店内にも待ち席があります。

多くの人が食事を楽しんでおり、写真は断念しましたが、女性1人でも入りやすいような清潔感のある落ち着いた雰囲気です。

メニューは名古屋ちゃんぽんに中華そば、そして各種トッピングにご飯ものという非常にシンプルで、そこからもちゃんぽんに対するこだわりを感じさせます。そして券売機の目の引く写真…。

これは令和版名古屋めしのススメ番外編といってもいいかもしれません。「香露」についても少し触れておきましょう!

 

香露とは?

香露と書いて“ころ”と読みます。

うどん、そば、きしめんなどに冷たい汁をかけた料理を、この地域ではこ香露と言います。その発祥は諸説ありますが、戦後、名古屋のうどん屋の店主がまかないとして食べていた冷たい汁をかけたうどんを客に提供し、それを「香露かけ」という名を付けて提供したことがその始まりとも言われています。

その呼び名が名古屋で定着し「ころうどん」「ころそば」「ころきし」など、麺の種類と温かさ、冷たさを区別して呼ぶようになったそう。一見「ぶっけけ」と同じようにも思えますが、それに対して「香露」は汁の量が多く提供されます。

そんな香露がこちらの「時鳥」さんでは期間限定でいただくことができるのです!期間としては4月初めから9月終わりまでですが、その詳細についてはお店のSNSを確認しましょう。

名古屋ちゃんぽん、香露という2つの名古屋めしが味わえるということもあり、私は特製香露ちゃんぽん(大盛り)と名古屋コーチンのトッピングを注文しました。

 

香露ちゃんぽんの美に誘惑に揺らめく

こちらが特製香露ちゃんぽんです。一言でいうなら「美しい」です。料理を見て「美味しそう」と感じる前に「美しい」と感じる。それだけで名古屋の直材の魅力、それにかけるお店のこだわりを感じます。

基本の具材となるかまぼこ、鶏ミンチ、小さなエビなどの魚介類、夏を思わせるオクラ、ここに特製トッピングとして煮卵、ホタテ、そしてお頭付きのエビと豪華絢爛!地元愛が詰まった1杯に思わず目を奪われてしまいます…!

澄み切ったスープに艶やかな具材、まるで夏の涼を思わせる風鈴のよう。そこに見えるきれいな麺線。

そのスープは“お出汁”と表現したくなる味わい。少し塩気が強めなのは夏の暑さに負けないため、食材の良さを最大限に味わうためのシンプルさとも取れます。

そして美しい麺をリフトアップ。自家製麵でこの地域の「きぬあかり」を使っており、麺だけでも小麦の旨味を感じさせるまるで絹の糸を思わせ、凛としています。

そんな美しい香露ちゃんぽんを華やかに彩るトッピングたち。お頭付きのエビはもちろん、味付けされたホタテが絶品で追加トッピングする価値ある逸品です!

そして追加トッピングとして購入した名古屋コーチンの卵を投入したところで、黄身が割れてしまうというアクシデントが発生…。これはグルメライターとしてあるまじき行為ですが、箸で黄身が掴めてしまう程の強さを持つ名古屋コーチンの卵の存在感は抜群!ただまろやかになるだけではなく、濃厚な卵の旨味とちゃんぽんの旨味が混ざり合い、更なる旨味を生み、ちゃんぽんの目指すべき姿のようなものを感じさせました…!

 

このコクの虜に!名古屋ちゃんぽん登場!

そして後日訪れた際にご当地ちゃんぽん、名古屋めしの1つでもある名古屋ちゃんぽんを特製仕様でいただきました。

こちらのちゃんぽんも彩りが良く、食欲をそそります!エビ、味玉の存在はやはり映えますね!

まずはスープからいただきます。感じるのはそのコクの強さ。コクが強く感じるのはさまざまな旨味が溶け出している証拠で、これがちゃんぽん最大の魅力!

八丁味噌、白醤油、名古屋コーチンなどの食材が複雑に混ざり合い、コクという強い旨味を生み出しています!このスープ、全部飲みたい…!

そんなスープをまとった麺の旨味は言わずもがな。小麦の甘味を持つ麺に絡みつくスープの旨味、これに加わる食材たちの旨味。例えるならば別々の音を重ね、それらが重なることで1つの音となる協和音のよう。それぞれの個性を楽しむことができるのに、それはちゃんぽん麺という1杯にまとまっています。

まさに名古屋をすする1杯。「美味しい」という感想を忘れてしまうようなくらいに無心ですする1杯でした!

 

名古屋めしとしてぜひ1度は味わってほしい1杯!

ご当地ちゃんぽんとして新たに誕生した名古屋ちゃんぽん。

個性的、独特という言葉を用いて紹介される名古屋の食文化ですが、この名古屋ちゃんぽんを食べて、名古屋の食を支えるその食材の良さを体感しました。それをちゃんぽんという1杯で表現した「時鳥」さんの名古屋愛にあっぱれ!名古屋めしして広く知られるべきである名古屋めしである名古屋ちゃんぽん、1度は味わうべきです!

身近だからこそ、その魅力を感じにくくなっている名古屋めし。令和の”いまこそ”改めてきしめんの魅力を体感してみませんか?

INFORMATION

店名:

名古屋ちゃんぽん 時鳥 (ホトトギス)

住所:

愛知県名古屋市中川区尾頭橋3-3-3 サンベアーマンション金山 1F

営業時間:

[火~木]
11:30~14:00
[金~日]
11:30~14:00
18:00~20:00
※売り切れ次第終了の場合あり

定休日:

月曜日(夜営業は金・土・日のみ)

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥3,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。