啜れ!名古屋の麺道場 vol.7|全国各地で安定感抜群の1杯を届ける二郎で全マシマシにチャレンジ!

啜れ!名古屋の麺道場 vol.7|全国各地で安定感抜群の1杯を届ける二郎で全マシマシにチャレンジ!

二郎系といえば、麺を覆うように盛られた山盛りのヤサイにニンニク、トッピングが印象的ですよね。
その見た目はとにかく“爆盛り”かつ“ハイカロリー!”
あの満足感、そして1度食べたらまた食べたくなるあの中毒性!そう、二郎でしか満たすことのできない欲求があるのです!

食べること、すすることが好きな私にしむーが名古屋市内の二郎系ラーメンを巡り、その爆盛りに果敢にチャレンジしながらその魅力をマシマシでご紹介していきます!
今回は、二郎の魅力でもあるコールを最大限に楽しんだ1杯をすすっていきます!

安定感と圧倒的な中毒性を備えた二郎の魅力が詰まった1杯を提供する「ラーメン豚山(ぶたやま) 栄店」

決戦の地は栄にあり

お店があるのは中区栄。名古屋随一の繁華街として日々進む開発と呼応するようにさまざまな飲食店が栄という街にお店を構えますよね。アニメで見た近未来が少しずつ近づいていると感じられるほどに、栄エリアも一段と高い高層ビルや私の発想では到底及ばないような形式美を持った建物が増えているように感じます。そのような新たな施設に入る飲食店はもちろん、根強く育った草花のように長きに渡って栄の街にあるビルの中にもいくつもの個性豊かな飲食店が軒を連ねています。それだけあって栄は飲食店の激戦区、お店の入れ替わりも激しい印象を受けます。

それだけさまざまな飲食店があるということは旨いラーメンを啜れるお店も多く、最近は名古屋にも二郎系ラーメンを提供するお店が増えたように感じます。

歩いて5分程度の場所に今回ご紹介していく「ラーメン豚山」さんが見えてきます。This is 二郎と言わんばかりの目を引く黄色の看板は存在感抜群。二郎系、ならびにラーメンが好きな方はご存じかもしれませんが、豚山といえば今や東京を始めとした首都圏を中心に関西や宮城、ここ名古屋にも3店舗を構えており、飛ぶ鳥を落とし雲を切り裂くほどの勢いを持っています。全国各地に二郎の魅力を知らしめており、今回私が訪れた栄店が名古屋初出店の店舗となりました。

豚山が名古屋に来ると知った時は「ついにこの時が来たか!」とちょっとしたイベントの招致が決まったくらいの衝撃と喜びを感じましたね、これで気軽に二郎をすすれるぞ!と。なぜなら豚山さんは全日通し営業されている、超ありがたいお店なのです!豚山の本社に足向けて寝れないぞこれは…。

二郎、ラーメンに関わらず、飲食店の通し営業って本当にありがたいんですよね。ちょっとご飯時を過ぎてしまった時や早めに食べておきたい時ってそれなりの頻度でありませんか?ご飯から得られるパワーってすごいものがあるので、できることならしっかりと食べたいけど、そういう時は選択肢が限られてしまうんですよね。結局簡単に済ませられるものを作業のように摂ることになってしまいがち。そういう時に通し営業のお店は本当に重宝するんです。

名古屋にはここ栄と大須、名駅と繁華街にあって利用もしやすいですね。それもあってか、いつお店の前を通っても店内にはジャンクな1杯を求める人が多く、私は比較的空いている時間を狙って週末の16時頃に訪れましたが、店内はほぼ満席でちょうど空いた席になんとかスルっと滑り込むことができました。ナイスラン!

先ほど通し営業がありがたいという話をしましたが、この時間の二郎は何ご飯にあたるんでしょうか?早めの夜ご飯?あ、もしかしておやつ?先生、二郎はおやつに入りますか?

店内はラーメン屋さんによくある縦長になっていて、カウンターが15席。壁面は店内で待つスペースが10人分用意されています。中待ちでも収まらない場合もあるので、その時は外に用意された待機スペースへ並ぶという形。好立地ということもあってお店の前を通ると混雑している様子をよく見受けます。

当然、時間帯によって混雑状況はまちまちだと思うので、もし皆さんが並ぶようなことがある場合はお店のルールとマナーを守りましょう。最近SNS等でも見かけることが増えましたが、お客さんだからって何してもいいわけではありません、美味しいと思うお店は大切に利用しましょう、私との約束です。

さて、メニューを確認していきましょう!こちらはタッチパネル式の券売機を用いた食券制となっています。最近このような券売機も増えましたよね。私は勝手にハイテク食券制と呼んでいます。

いくつか項目分けされている中からラーメンの項目を選択、この日は週末だったこともあってか豚多めのメニューが売り切れ扱いとなっていました。

これはやむ無し、後々触れていきますが、豚山のチャーシューは最高なんですよね…そら売れますよ。私は1番人気の小ラーメンをプッシュしました。「ひよってるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、前回、私はすり鉢との闘いを制したばかりなわけですよ。今回は早めの夜ご飯としてじっくり味わっていきましょう、きっとコールも控え目にするはずだ。

それにしてもさすが全国各地に勢力を広めつつあるお店だけあって、券売機で食券購入する時点でラーメンの量や注文の流れなど非常に分かりやすいです。二郎と身構えることなくフラッと訪れることができるので、初めての二郎や初心者にぜひおすすめしたいです!ちょうど席も空いていたので、店員さんに食券を手渡し、席に陣取りました。

席についてからセルフの水を汲んでテーブルを見渡すと、ここでも目に留まるのはその丁寧さと気配り。味変に欠かせない卓上調味料は種類豊富で、二郎を啜る時に何かとお世話になりがちなティッシュも手の届きやすい場所に配置されています。

そして二郎特有のコールを説明しているこの表がめちゃくちゃ分かりやすい!注文の仕方、トッピングをマシた時の量、その時のラーメンのビジュアルに注文例とこれを見本にすれば二郎のコールで失敗することはないと思います。

二郎のコールに抵抗がある全ての人にこの表の存在をなんとかして知って欲しいので、この記事を見た方は何らかの方法でぜひ拡散の程、よろしくお願いします!喜びます!

そして豚山には公式アプリがあるんです。来店ポイントを貯めることができ、ポイントに応じてお得なクーポンや情報を得ることができるので、啜ってみて「これは!」と思った方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか。私もダウンロード済みです。

さて、そうこうしている間にあのお時間がやって来ました!

 

ニンニク入れますか?

全マシマシ、生姜、アレで!

…はて?この人は何を言っているんだ?先ほど食券を購入した時「今回は1番人気の小ラーメン」「前回はすり鉢との闘いを制したばかり」と言っていました。ただ「きっとコールも控え目にするはずだ」とも言っていました、そう「きっと」と。

全てはコールというこの瞬間への布石…そう、今回は二郎系ラーメンの連載をするにあたって避けて通ることの出来ないと思っていた全マシマシとの全面戦争なのだ!

ちなみに着丼した際にも触れていきますが、先ほどの丁寧なコールの表を確認すると全マシマシの野菜の量は600gです!いざ数字にすると怯みそうになりますが、小ラーメンの豚2枚にしたのは全てこの挑戦のため。ニンニクも背脂も相当な量が想像されますが、絶対に勝つぞ!

そして全マシマシの後に唱えた魔法のコール2つについてもご説明します。実は豚山さん、どの店舗でも先ほどの表にはありませんが、生姜を無料トッピングすることができるんです!これ熱くないですか?生姜が入るだけで絶対に味わいは変わってくるはず。

生姜の後にもう1つ唱えたのは「アレ」。アレってドレ?ソレ?それともコレ?と言葉遊びしたくなりますが、このアレとは公式アプリ限定で毎日告知される限定無料トッピングのこと。

日替わりで個性豊かなトッピングを無料で追加することができるのです!いや、豚山さんちょっと太っ腹過ぎません?私の中の全米がスタンディングオベーションで称賛を贈っています、本当にありがとう!

ちなみにこの日のアレはフライドガーリックでした。我ながらどんだけニンニク食べるんだ。

そんなこんなで豚山という二郎の恩恵を存分に受けた、極めてツウを気取ったコールとなりました。箸を持つ腕をブンブン回し、注文から10分ほど経ったところで、今回の1杯がやって来ました!

 

着丼!ヤサイがそびえ立つボリューム満点の1杯を喰らえ!

こちらが今回私が注文した小ラーメン豚2枚/全マシマシ/生姜/アレ(フライドガーリック)です!

豚の山ではないけど、さすが全マシマシの力は伊達じゃない、これは二郎という名の山だわ。スープから見たヤサイの盛りは大体20センチくらいでしょうか、高さは想像していたよりも控え目でありながらもヤサイの密度がすごそうだし、マシマシにしたことによって丼もまずますの大きさですね。

これから戦っていくわけですが、もっととんでもないものが出てくると思っていたので、ちょっとだけ安心しました(笑)。マシマシといってもお店によってその量は大きく異なることがあるので、毎度のことながら自分のキャパに合った量を注文しましょうね。無料トッピングという二郎の特徴、魅力をしっかりと皆さんに届けるべく全マシマシを全力で喰らっていきます!

量に特化した回では恒例のラーメンなのにスープと麺が食べにくい問題が発生しているので、今回もマシマシにした背脂などのトッピングがかかったヤサイ、通称ヤサイサラダから攻略していきましょう。

こいつが今回最初にして最大の難関といっても過言ではないのだ、心してかかるぞ。他のトッピングと合わせてみていきますね。

それにしてもマシマシは圧巻ですね、これはちょっとした建造物だわ。ヤサイはほぼもやしでちょろっとキャベツがこんにちはといった印象、少しでもキャベツが入るだけで見栄えが変わるし、食欲も高ぶります。

食感はシャキシャキというよりしっかりと火が通ったクタッと感があり、単体で食べるよりも背脂やスープに浸して食べるとちょうど良い塩梅。本来であれば、ヤサイはジャンクな二郎の良い箸休めになるんですが、今回ばかりはそのボリュームに苦しめられるかもしれません。

マシマシのヤサイとともにまずいただいたのは、背脂と今日のアレことフライドガーリック。豚山の背脂が1つ1つの粒が大きくてジャンキーさにブースをかけていますね。背脂の甘味と旨味、そして合法的にアブラを直接口にするという背徳感がなんとも言えません!

フライドガーリックは生のニンニクよりさすがにパンチは控え目ですが、それでもニンニクの風味とザクっとした食感が良いインパクトになっていますね。

この2つは、まるでドレッシングかのようにヤサイと相性抜群!ジャンクだけどちょうど良い、絶妙のバランスを保っています!

バクバクと進むんですが、それでもなかなかヤサイが減っておる感じがしない…。「分け入っても分け入っても青い山」なんて有名な俳句がありましたが、これは分け入っても分け入っても白いもやしだぞ。とにかく喰らうしかねぇ。

食を加速させるべく、さらなる味変アイテムとしてトッピングされているのはニンニクと生姜。二郎に関していうのであれば、ニンニクへの信頼が揺るぐことはありません。ヤサイの上に少しお引っ越しすれば強烈なパンチで、それを打ち消すためにヤサイを食べるという完璧なる好循環が生まれます。

そして裏メニュー的な存在であるこの生姜がめちゃくちゃいい仕事するんです!ここまで登場してきたトッピングたちはどれもパンチと主張がすごかったんですが、生姜の風味はどちらかというと爽やかで優しい!こんなメンツの中で急に優しくされたら好きになっちゃうよ…。

ニンニクと生姜という2つのタイプの違うパンチを持つトッピングのお陰もあり、一気にヤサイの標高が減ってきました!いよいよ麺が見えてきたぞ!

その前にこいつに触れないわけにはいきません。そう、豚山のチャーシューはすごいのだ!これぞチャーシューというビジュアルで1枚がかなり大判で食べ応えは抜群!それでいて脂身はプルプル、肉は持ち上げれば解けるような柔らかさ!肉本来の旨味、肉肉しさもしっかりと感じることができます!

肉肉しさがあるのにホロっと解ける柔らかさという相反するものが共存しているチャーシューは、もはや飲めるといっても過言ではありません。メニューからも豚の量が選べたように、豚山最大の魅力はこのクオリティのチャーシューがどの店舗でも味わえることなので、お腹と相談して存分に大判のチャーシューを満喫してもらいたいです!

すんなりとレンゲが入るようになってきたので、スープもいただいていきましょう。ここまで長かった…。スープは微乳化系といったところですが、背脂マシマシにしたこともあり、上澄みはその甘味と旨味を感じます。スープ自体は程よい豚感と甘味が共存していて、あっさりとしていますね。二郎という位置づけながらもこのスープが土台にあって食べやすいのもこちらが初心者におすすめの理由です。ここにニンニク、生姜の風味が溶け出すことでそれぞれの香りが抜けて、圧倒的中毒性のあるものへと魔改造されます。安定感がすごいな。

そしていよいよ麺を啜っていく時が来たんですが、ここで私は痛恨のミスを犯します。麺類を取り上げた記事で必ず載せる麺リフトの写真、撮り忘れちゃった、ごめんなさい。

ヤサイを少しでも早く減らさなければと勝負を急いだ結果、麺リフトを完璧に失念しておりました。この後すぐに、私が丼の中で天変地異を起こすので、麺についてそこで触れていきます。

気を取り直して天地返えええし!この画に関しては決してきれいと褒められたものはではありませんが、ヤサイがスープに沈んで麺が浮き上がってきたことによって格段と食べやすくなりました。ヤサイにしっかりと味が付くのも天地返しの利点ですね。

こちらの麺は平打ちの太麺で表面はデロデロとした食感で、噛むと小麦風味をダイレクトに感じることができます。この麺が啜り心地が良いんですよね。

少し柔らかめの茹で加減で目いっぱい啜ると表面の食感が全面に出ており、スープをしっかり吸い込んでいる印象。麺単体というよりもスープやトッピングと調和して、二郎としての一体感を演出しています。流石のクオリティとしか言いようがありません。

これらの全てが相まったこの丼の中は背徳感の塊そのもの!トッピングや味変の卓上調味料を駆使し、滝のような汗を流しながら見事完食!全マシマシ、討ち取ったり!

 

また食べたくなる中毒性が二郎の極意なり

全マシマシというトッピングたちが丼の中にそびえ立つ1杯でしたが、麺とチャーシューの量をしっかりと調整して挑んだこともあり、見事勝利!前回はすり鉢で提供された大ボリュームの1杯を平らげたことから、私の胃袋が膨らんでいたことも勝因として挙げられるかもしれません。

全マシマシというボリュームにフォーカスしてきましたが、それだけの量を余裕を持って食すことができたのは、全国にお店を展開しているにも関わらず、いつ行っても安定したその味があるからだと思います。無性にジャンクなものを食べたくなった時、バリエーション豊富で誰でも気軽に訪れることができ、安定した二郎がいつでも味わえるお店があるのは本当にありがたいですね。

スープに麺、さまざまなトッピングが織りなす二郎ならではのジャンキーで中毒性のある味わい…思い返せばまた食べたい!

「豚山」の道場破り成功!次はどんな二郎を啜ろうかな、お楽しみに!

INFORMATION

店名:

ラーメン豚山(ぶたやま) 栄店

住所:

名古屋市中区栄3-12-12

営業時間:

11:00〜0:00

定休日:

無休

一人当たりの予算:

¥1,000~¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。