国際センター|風情を守り続けた人気洋食店が心機一転!外観そのままに味と思いを紡ぐイタリアン

国際センター|風情を守り続けた人気洋食店が心機一転!外観そのままに味と思いを紡ぐイタリアン

日々発展し続ける名古屋駅から徒歩15分ほど北東に進むと、栄えている景色から徐々に歴史を感じる土蔵の町へと移りかわっていきます。

今回はそんな歴史を感じる町でいただける洋食ランチをご紹介...するはずだったのですが...。

名古屋発展の礎を築いた町で人気のレストランがコンセプト新たに再出発「那古野サロン nuovo(ナゴノサロン ヌーヴォ)」

今回ご紹介するのは江戸時代の風情を色濃く残す町「四間道」のとあるお店。

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名古屋城築城とともに栄えた商人街であり、1986年に名古屋市の街並み保存地区に指定され、今なお当時の外観を残しつつもおしゃれなカフェやレストランが芽吹く話題のエリア。

名古屋駅から来た方はまるでタイムスリップしたかと思うほど、突然の街並みの変化に不思議な気持ちになるはず。

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そんな四間道の南側入り口に位置するのが「ナゴノサロン」さん。

ここのハンバーグランチを目当てにやってきました!

…のですが。

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あれ?営業していない…。

某グルメメディア には不定休とあるから、たまたま休みだったんだな!またトライしよう!

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数日後、再度訪問。

…なにかおかしい。まさか…。閉店…?

 

違和感をそのままにしておくことができなかった私は、改めてディナーに訪問。

よし!ちゃんと営業している!と思ったのもつかの間。以前に訪問した時と雰囲気が若干違う。

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実はオーナーさんが代わったらしく、2月の中頃に屋号と看板はそのままに、洋食店から本格イタリアンに業態変更し、名称も若干変更!

その際に平日のランチを一旦封印したとのこと。そりゃランチ、フラれますよね…。

 

ちなみにお店の名前は「那古野サロン nuovo(ナゴノサロン ヌーヴォ)」

屋号もほとんど残し、外観も損なうことなく維持したままで、いつもと変わらない「ナゴノサロン」さんがそこにはありました。

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内装も少し什器の位置を変更したそうで、広く感じました。

カウンター6席、4人がけテーブルが3席ほど。

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ちなみに2階は空間が1階よりも開放的で、静かな大人の空間となっています。

町とともに歴史を刻み続ける柱や土壁に時代を感じながら、品のある空間に少し厳かな気持ちになりました。

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写真にはありませんが、天井を見上げると建物を支える梁が見えます。1階にはカウンター目の前に大黒柱。見ていると今でも命が宿っているのではないかという不思議な気持ちに駆られました。

 

情緒あふれる空間に浸りながら、微笑ましく迎えていただいたスタッフさんからメニューを手渡されます。

まずはドリンクメニュー。

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豊富なボトルワインの取り扱い。グラスワインは赤と白が各1種類ずつ。

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前菜もイタリアンのメジャーメニューが名を連ねます。

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選ぶのにはちょうどいいくらいのメニュー量で、そんなに迷うことなく3品を決めてしまいました。

 

まずは「生!」という雰囲気ではないので(というよりそもそも生ビールがない)、とりあえずハートランドビールを。

雰囲気がいいといつも以上に美味しく感じてしまうのはなぜでしょう。フルーティーなハートランドビールをより感性が研ぎ澄まされた状態でいただくことができます。

 

●フリット・ガンべ 780円

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海老のフリット。

サクッとしながらも優しい衣の中にプリッとした食感の海老が包まれています。

トマトを使用したマヨソースはフレッシュな印象。フリットの油を感じさせない演出のよう。

 

●カチャトーラ 1,580円

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「鶏肉の漁師風 白ワインビネガー風味」と記載がありますが、イタリアの漁師はどんだけ品がいいんだと思うほど、豪快ながらも繊細な味わい。

ワインビネガーの酸味とにんにくの香りが移されたオリーブオイルが、タンパクな鶏肉の味を引き出します。

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鶏肉も柔らかくてみずみずしい。

 

●白ワイン(名前、価格失念)

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嫌な甘みや重さもなく、後味すっきり爽やかな白ワインはカチャトーラと交互に進む相性の良さを楽しめました。

 

●サルシッチャ 1,380円

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簡単にいうとソーセージとオリーブオイルのパスタ。

ソーセージから溶け出した旨みをパスタがまとっていて、しっかりとパンチを感じる味付けながらブロッコリーのほんのりとした甘さがいい調和を生み出していました。

ちなみにパスタは生麺と乾麺を選ぶことができます。もっちりとした味わいが好みなら生麺を、確かな歯ごたえを求めるなら乾麺をお勧めしますよ♪

古き良きを味わえる「今」と言う名の贅沢。

オーナーさんや業態が変わっても、そこには変わらない景色があり、そしてそれを守り続ける人の優しさに触れることができます。

何百年と呼吸し続ける町の片鱗を感じながら、洗練された今の時代の料理を味わうなんて、お金では買えない贅沢な体験ですよね。

今までと、そしてこれからを刻んでいく新たな「ナゴノサロン」さん。ぜひ雰囲気と料理を味わってみたください。

 

INFORMATION

店名:
那古野サロン nuovo(ナゴノサロン ヌーヴォ)
住所:
愛知県名古屋市西区ナゴノ1-36-29
電話番号:
052-586-3373
営業時間:
ランチ(土日のみ)11:30〜14:30 ディナー18:00〜23:00(L.O22:00)
定休日:
月曜日
一人当たりの予算:
¥3,000〜¥6,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
ケニー

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エディター賞 2021

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全ての記事は、必ず彼らの手を経て公開されます。ライターの個性と、定めたガイドラインのバランスを取りながら編集を担当したライターに贈られる賞です。

エディター賞 2022

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エディター賞 2023

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1人で行っても楽しめるお店を開拓する探索型ライター!1人呑みはもちろん、みんなで行っても美味しくて楽しいお店をPICK UPしていきます。