
突然ですが、皆さんが"和菓子"を最後に食べたのはいつですか?
和菓子よりもケーキやパンケーキなどの洋スイーツを食べる機会の方が多いであろうこの頃。
そして、「和菓子って古くさいイメージがある」「日常的には食べない」という方も多いのではないでしょうか?
しかしそれは本当にもったいない!!
和菓子は日本が世界に誇る美しいお菓子であり、そこには1つ1つの物語があるのです。
今回ご紹介するお店は和菓子の概念が変わる、現代らしさも取り入れた由緒ある和菓子屋さんです!
目次
ショーケースの中には色鮮やかな和スイーツも!1人でほっとひと息つける和菓子屋「不老園正光」
名城線東別院駅3番出口から徒歩8分ほど。
金山駅からも歩いて12分ほどで行ける場所に、知る人ぞ知る和菓子屋さんがあります。
嘉永元年(西暦1848年)創業の歴史を紡ぐ和菓子店
なんとこちらのお店はさかのぼること約170年前、嘉永元年(西暦1848年)に創業されたんですって!
想像ができないくらいはるか昔から現在まで伝統が引き継がれてきたのだと思うと、背筋がぴんと伸びました。
老舗の風格がある一方で、店内は現代に沿ったモダンな空間が広がっています。
イートインスペースはテーブル席が数席とお座敷が一席。
普段なかなか畳の上で和菓子をいただく機会はないと思うので、このお席はおすすめです◎
イートインメニューはこちら。
和菓子・飲み物ともに単品で注文することも可能ですが、和菓子と飲み物をいただくのであれば、断然お抹茶と和菓子がセットになっている「お抹茶セット」がお得です。
温故知新的な和菓子
和菓子と言えば最中や生菓子を思い浮かべていたのでそちらをいただくつもりだったのですが、私が気になったのはショーケースに入っている色鮮やかなスイーツ。
抹茶にほうじ茶、はたまた胡麻まで!
ツヤツヤな小豆にも思わず目を奪われてしまいました…。
このスイーツの正体は「和葛(やわくず)」。
なんと卵と小麦粉を一切使用せずに吉野本葛(よしのほんくず)と牛乳、生クリーム、お砂糖だけで作られた和風ミルクプリンなんですって!
一体どんなスイーツなのか更に興味が沸いたので今回はこちらをいただくことに。
●「和葛とお抹茶のセット」880円(税込)
お抹茶に和葛の抹茶。抹茶好きにはたまらない組み合わせです♡
それではさっそくいただきます。
すごい。匙(さじ)ですくうと、とろんとした滑らかさを食べる前から感じることができます。
葛の部分はまるでわらび餅のような舌触りの良さ!
そして下層のミルクプリンと一緒に食べると奥行きのある上品な甘みが口いっぱいに広がります。
お店の方にお聞きしたところ、冷やして食べるとさらにもっちりとした食感を楽しめるそうなので、テイクアウトにもおすすめな和スイーツです◎
季節の特徴を活かした「和菓子の衣替え」
ここで一つ和菓子屋さんの豆知識を。
基本的に年中を通して食べることができる洋スイーツと違って、和菓子屋さんの生菓子は季節によってラインナップががらりと変わります。
こちらは気温が高くなり始める季節の生菓子。
澄んだ色合いで涼やかな印象を受ける生菓子がずらり。見ているだけで涼を感じることができますね。
それが少し肌寒くなり始める季節になると色合いが徐々に温かみのある色に。
和菓子は味だけではなく、見た目の美しさも大切。
そして一つ一つの和菓子には物語や想いが込められています。
その背景を知ることによって、より一層「和」の世界を楽しむことができるんですよ♪
季節ごとにしか食べられない特別感
そして生菓子だけではなく、「和葛」も季節限定商品が出ていました。
かぼちゃに和栗。
どちらもきっと美味しいに違いありません…!
この季節の旬の食材を使った「和葛」はその時期しか食べることができないので気になる方はお早めに!
再び伺ったこの日は生菓子をいただいてきました。
●「季節の生菓子とお抹茶のセット」780円(税込)
ショーケースの中にある好きな生菓子1つとお抹茶をいただけるセットなのですが、どうしても生菓子を1つに絞ることができかったので単品としてもう1つ生菓子を注文しました。(笑)
きめ細やかな泡が味わえるお抹茶はやっぱり美味しい。
こちらのお抹茶は深い味わいなので生菓子の上品な甘さをより一層引き立てます。
わたしがいただいた生菓子は「名月」。
それはまるで淡黄(たんこう)の満月のような生菓子。
柔らかな生地に包まれている白あんが、すっと口の中で溶けていく感覚。
お店の方がおすすめして下さっただけあって食べることができて良かったです!
こちらは「かぼちゃきんとん」。
きんとんを割ってみると現れたのはつぶあん。
かぼちゃの優しい甘みと、つぶあんの凝縮された小豆の旨味が口いっぱいに広がります。
思わず顔がほころぶ美味しさでした。
生菓子や和葛はもちろん、彩り豊かなおせんべいもプレゼントやお茶菓子に喜ばれること間違いなし!
自分へのご褒美にもぴったりなお菓子が勢ぞろいなので、皆さんもぜひ味わってみて下さいね♪
毎月開催されるあの朝市でも購入可能です!
『不老園正光』さんの和菓子は毎月28日に東別院で開催されている手づくり朝市で購入することもできるみたいです。
その他にもナゴヤセントラルガーデンで開催される「あおぞらマルシェ」にも出店しているそうなので、ぜひ詳細は公式ウェブサイトをのぞいてみて下さい!
INFORMATION
店名:
不老園正光
住所:
名古屋市中区古渡町11‐32
電話番号:
052‐321‐4031
営業時間:
月・火・木~土|9:00~18:00|日|9:00~16:00
定休日:
水曜日
一人当たりの予算:
〜¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。