八事｜美しい洋館でいただく創作フレンチ。記念日に訪れたいミシュラン2019一つ星獲得の老舗フランス料理店

心安らぐ空間で、こだわりと創作に溢れたフレンチを。「シェ・コーベ （Chez KOBE）」

八事の一角にある洗練された外観のフレンチレストラン

今回紹介する「シェ・コーベ （Chez KOBE）」さんがあるのは、地下鉄八事駅から南東に約10分歩いた場所。閑静な住宅街の一角、緑に囲まれて現れた白い看板が目印です。

外観はいかにも正統的なフレンチらしい、おしゃれで隠れ家的な佇まい。白とグレーを基調に、水色の差し色が映え、建物の随所に花が飾られています。入る前から期待感を高めてくれますね！

木漏れ日と緑が添えられた落ち着いた空間でコース料理を

お店は大きなフロアに、ゆったりと席が配置されています。窓から入る自然光と照明の優しい光がちょうどよく、シンプルな装飾がなされた落ち着いた空間。流れている音楽も趣を高めてくれます。

特に心を奪われたのは、窓に映り込む木々の緑です。花も活けられ、ふわっと光が拡散すると、なんとも言えない心洗われる気持ちになります。コース料理を待つ時間も、なんだか特別に！

「シェ・コーベ 」さんのランチは、

・Dejeuner【デジュネ】 4,500円（税別・サービス料別）4品

・Plaisir【プレジール】 8,000円（税別・サービス料別）6品

の2つがありますが、今回はリーズナブルにいただける前者を選択しました。こちらが人気No.1のようです。

それでは飲み物を頼んだら、さっそくアミューズから。

アンチョビのシュークリームは、可愛らしい一口サイズ。ひとたび口に入れれば、塩辛くもクリーミーな旨味が押し寄せ、ふわっとしたパイ生地の余韻が、続く前菜への口を整えてくれます。

大皿に花開く、美しくて粋な前菜・スープ

前菜は「せとみと甘エビのマリネ」。ナスタチウムやうるい（山菜）、フヌイユ（ハーブ）のソースなども添えられ、夏らしい緑が目を引きます。大皿の中央に可愛らしくコンパクトに盛り付けられているのもポイントです。

一口食べてみると、ぬるっとした心地よい甘エビの食感・甘みの後に、フレッシュな”せとみ”がつぶつぶと弾けます。最後に宝石みたいなマスタードソースのキレが鮮烈です！

そしてバケットがやってきます。フレンチではオリーブオイルでなく、バターでいただくのが定石。

焼きたての、もっちりとしたバケットは、適度に空洞になっていて、スプーンでバターを差し込めば、中でじゅわぁ〜と溶けます。

続いて出していただけたのは「ヴィシソワーズ（冷たいポロネギ風味のジャガイモのポタージュ）」。ジャガイモを生かした”まったり感”が心地よく、粒コショウのアクセントが効いています！スープの中に、ネギの食感を探すのも楽しいです。

なお照明の光も反射し、皿の中に描かれた光輪も見事！見ても食べても美味しい粋なお皿でした。

旬な野菜と一緒に、食べ応え抜群な2つのメイン料理

「シェ・コーベ」さんのメイン料理は、お肉とお魚の2つから選べます。今回は2人で訪問したため、それぞれ1つずつ選択しました。

まず驚いたのは「子羊のロティ」。分厚い子羊のお肉が、なんと2ブロックも載っています！今まで子羊肉は何度か食べたことはあったものの、ここまでの厚さは初めてです。

脂のノリが絶妙でぷりっぷりの柔らかさ。クセが強くない”子羊”だからこそ、野菜ソースのほどよい酸味がよく馴染んでくれます。成長途中の素材を使うからこその味付けに感銘を受けました。

一方で「真鯛のポワレ」は、芽キャベツなど季節の野菜を添えた上品な見た目。淡白ながらも、ふわっと香ばしく、ブールブランソースが濃厚さも生み出し、食べ応え抜群の皿に仕上がっています。

メインはお肉やお魚だけでなく、野菜を堪能できる点も、密かに嬉しいポイントだったりします。特に、”アスパラソバージュ”という野生のアスパラの存在には驚きました。（笑）

可愛らしいくも本格的！上品なスイーツまで

ラストはスイーツのプレート！本日は「ガトーオペラ」と、「みかんシャーベット」の2つでした。今日は誕生日祝いなので、メッセージ入り！（嬉しい）

前者はコーヒーのビターな味わいが生きながらも、コーヒーが苦手な人でも食べやすい絶妙な塩梅。層の断面も綺麗で、思わず食べるのがもったいなくなってしまいます。

後者は、素朴な優しい甘さがそのまま舌に伝わってきて、爽やかな余韻が残ります。緩急つけたスイーツの対比も素晴らしいですね。

ラストはコーヒーや紅茶も付いてくるので、ゆっくりと食後の時間を満喫しました。

クラシカルなフレンチで、特別な1日を

いかがだったでしょうか？今回はミシュラン一つ星も獲得している、名古屋の老舗フレンチ「「シェ・コーベ 」さんの人気No.1Dejeuner【デジュネ】を紹介しました。

一見、初めての人にはハードルが高そうですが、それを感じさせない雰囲気や料理。そしてクラシカルな内容ながら、粋な演出をアレンジしたお皿の数々は、大切な記念日に思い出を添えてくれる内容です。

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