鳴海|駐車場がアート?洋食店なのに和食も美味しい!旧街道沿いの愛されキッチン

鳴海|駐車場がアート?洋食店なのに和食も美味しい!旧街道沿いの愛されキッチン

名古屋市緑区は、日本遺産「有松」、東海道五十三次「鳴海宿」などがあり、自然豊かで名所旧跡や公園も多くあり魅力あふれるエリアです。

そんな歴史ある街「鳴海」に歴史ある洋食店があります。
こちらのお店、洋食店なのに和食も美味しい。喫茶店のようなレストランのような…(看板にはキッチン)
そして、お店の駐車場がちょっと面白いんです。

筆者も、物心ついたころから通っている素敵なお店をご紹介します。

歴史ある街道に歴史ある洋食店。長年愛されるには理由がある。行けば分かるさ「キッチン 米常」

名古屋市内にありながら緑豊かなエリア

江戸時代に整備された「東海道」。街道沿いには53もの宿場があり、古(いにしえ)より浮世絵、和歌、俳句の題材に取り上げられており、東海道五十三次・40番目の宿場町「鳴海」(緑区)も、そのひとつです。

江戸時代、徳川家康によって「伝馬の制」が敷かれ「東海道」は江戸と西国を結ぶ主要幹線道としていち早く整備されました。愛知県内には9つの宿場が設けられ、その1つがこの緑区鳴海街の一帯におかれた「鳴海宿」でした。古くからこの地では祭礼が行われ、現在でも各町内で山車がひき廻され、地域の方々の手で今日まで受け継がれています。

「成海神社」

飛鳥時代に日本武尊により鎮座された「成海神社」(「鳴海」ではなく「成海」)1,300年以上の歴史があります。桶狭間の戦いで織田信長が経緯した三砦のひとつ「丹下砦」(鳴海城を包囲するために築いた砦)があったとされています。現代では、結婚式や七五三、大晦日や初詣にも多くの人が訪れます。

 

戦国時代のジャイアントキリング「桶狭間の戦い」

「信長攻路 桶狭間の戦い 人生大逆転街道」
織田信長が桶狭間の戦いで通ったといわれる道を基にした、清洲城から桶狭間に至る3つの道のりのことです。

桶狭間の戦いは「海道一の弓取り」の異名を持つ東海道の絶対的支配者「今川義元」に、無名の「織田信長」が挑んだ戦いです。

数的不利なこと、経験値不足を指摘される中、天候の急激な変化、今川軍が桶狭間で休憩をしているとの情報を掴み、今でいうところの「情報強者」の信長が奇襲を仕掛け大勝利!大番狂わせを起こしました。この大逆転劇は、現代社会でも多くの学びがあります。

当時、まだ20代だった信長が、この地を駆け抜けた姿を想像すると浪漫がありますね。

 

旧街道沿いにある人気洋食店「キッチン米常」

 

駐車場がアーティスティック?

駐車場の壁が面白いというか、カオスというか、アーティスティックというか…。
初めて来店された方は(ここは一体何のお店なんだろう?)と思われるでしょう…。

昭和の映画のポスターや手書きの絵画…。

特に、こだわりというか統一性はないようです。
無機質なコンクリート打ちっぱなしの壁より良い…かな?

 

店内は和洋折衷

「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
優しいお母さんが出迎えてくれます。
店内を見渡すと、カウンター席、テーブル席、靴を脱いで上がる畳の座敷席…。
あの駐車場からは想像もつかない、ほのぼのとした家族経営のお店です。

こちらは、2階席から1段下がった中2階席。数段下がっている分、天井が高く大きな窓が素敵なんです。
街道に面しているので、人気席です。

ご家族連れは、座敷席がゆっくりできますね。

厨房の奥に旅館のような和室。
鳴海はお寺も多いので、法事で「米常」さんが使われることも、よくあります。

 

豊富なメニュー

 

●Aランチ 1,150円(税込)

大きなお皿に、海老フライ・魚フライ・ハンバーグ・目玉焼き
隣のテーブルの方、そのまた隣の方も「Aランチ」をオーダーされていました(笑)

 

●オムライス 900円(税込)

銀のスプーンとフォークを紙製ナプキンで包んであるのが良いですねぇ…。
細かく刻んだ野菜と赤ウインナーの入ったケッチャップライスを、トロトロ玉子で優しく包みました。

 

●盛り合わせ定食/しそ巻きとんかつエビフライ 1,300円(税込)

「盛り合わせ定食」には、Aランチと人気を二分する「しそ巻きとんかつ」と大きな海老フライがお皿にのっていてお得です!
柔らかい豚肉、梅の酸味、しその香り、サクサク食感の薄い衣が美味しい「しそ巻きとんかつ」。ぜひご賞味あれ!

 

●みそかつ定食 1,250円(税込)

「みそかつ」も人気メニューです。
存在感あるとんかつに甘めの味噌ダレ…。専門店にも引けをとらない美味しさ!

 

●カキフライ定食 1,400円(税込)

大皿に山盛りのカキフライ
タルタルソース、濃厚ソース、両方付いてきます。

米常さんの牡蠣は「大ぶりで濃厚でクリーミー」と評判です。

定食には、日替わり小鉢2品。
日によって「きんぴらごぼう」だったり「茄子の煮浸し」だったり…。
いつも美味しいです。

赤出汁をプラス100円で豚汁に変更できます。
具沢山で美味しいので「豚汁」超絶おすすめします!

 

洋食店なのにお刺身が旨い!

 

まぐろの刺身定食 1,300円(税込)

洋食店の「まぐろの刺身定食」
大きくカットされた赤身、炊きたてご飯、出汁の効いた濃厚赤出汁、美味しい漬物、美味しい小鉢…。このギャップ…。洋食店であることを忘れます。
いや、もう「米常」さんにおいて「洋」とか「和」とか「中」とかどうでも良いことなのかも…。

ランチ時は、会社員、作業員の方、お子さんからお年を召した方まで、老若男女いらっしゃいます。(大人数の時はご予約を。)

 

夜の部にも来てみた

夜は、駐車場が一層カオスですよ。

駐車場の高さは 173センチだそうです。車高の高い車はお気をつけください。

「REST HOUSE KOMETSUNE」の文字。
ガラスのショーケースには、昔、食品レプリカが入っていた記憶があります。
(現在はシュールな置物が入っています。)

入店すると、テーブル席が空いているというのに、カウンターにお客さんが集中しています。夜の部は、アルコールをたしなんでいる貴兄が多い気がします。
(因みに「Aランチ」は、夜でもオーダー可。)

 

●カンパチの刺身定食 1,300円(税込)

カンパチのいいの入ったよ!」
みなさん、普通に「じゃあ、カンパチ」と…。(笑)

やっぱり、普通の洋食店の会話とは思えません。

身が締まり歯応えのあるカンパチ。包丁の入れ方で歯ごたえも変わるそうですよ。

本格的なお刺身…。また今日も想像を超えてきました。

食前、食後にお母さんの淹れてくれるお茶が美味い!
やかん型の急須も可愛いです。

・RC造の頑丈な建物にバブリーなインテリア
・店内は洋風なのに旅館のような和室もある
・洋食店なのに和食が美味しい
・カオスな駐車場からは想像できない優しいお母さんが出迎えてくれる

などなど…。
「キッチン米常」さんの魅力は語り尽くせません。
長年愛されるには理由があります。
あらゆる世代のニーズに応え、何十年もかけて現在の形になったのだと思います。
是非「キッチン米常」さんを体感してみてくだい!
鳴海や有松の散策も楽しいですよー!

INFORMATION

店名:

米常

住所:

愛知県名古屋市緑区鳴海町本町51

電話番号:

052-621-0120

営業時間:

11:00〜14:00
17:00〜21:30

定休日:

火曜日

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥3,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。