森下|昭和5年創業!パリっ、ふわっ!技術も秘伝のタレも代々引継ぐ匠のなごやめし

森下|昭和5年創業!パリっ、ふわっ!技術も秘伝のタレも代々引継ぐ匠のなごやめし

皆さんは"名古屋名物"と聞いて何を思い浮かべますか?
味噌カツ、あんかけスパゲッティ、手羽先、色々とありますよね。

その中でも「ひつまぶし」は、高級ということもあり一目置かれる存在なのではないでしょうか。

食材の価値もですが、職人技が光る逸品。
名古屋市内には、そんな親子何世代にも渡って愛される老舗の鰻料理店がいくつもあります。

私も祖父母に連れられて25年以上通う、創業から90年を超える名店をご紹介します。

昭和5年創業!世代を超えて愛される”〇〇ひつまぶし”の「うなぎ 西本」

名鉄瀬戸線・森下駅から徒歩10分ほどの場所に「うなぎ 西本」さんはあります。

名鉄バス、名古屋市営バス・山口町の停留所からは1分未満の距離なので、名古屋駅や栄周辺からのアクセスも良好です。

このエリアは昔からの老舗店が数多く立ち並び、「西本」さんも武家造りの立派な門構えが目を引きます….。

モクモクとお店から流れてくる香ばしい白い煙に誘われ、足早にお店の中へ吸い込まれました!

 

この日は平日のお昼時でしたが、店内は満席!

私の前には3組ほど待たれている方がいらっしゃいました。

店内には、2人掛けのテーブルが4席、4人掛けが1席と、畳のお席が7席あります。

畳のお席は最大5人座れそうでした!

入ってすぐの客席を抜けると手入れの行き届いた中庭があり、窓側のお席では素敵な庭園を見ながら過ごすことができます。

中庭を抜けると離れがあり、御座敷の個室があります。

奥座敷限定のコース料理もあり、特別な会食などにおすすめ。

 

私も幼少期から親戚の集まりなどでよく連れられてお邪魔しており、小さい子どもが集まる時に騒いだり、泣き声を周りの方に気にしなくていい点が重宝していたと、両親たちが話していました◎

 

選び抜かれた「最高」だけをお届け!

厳選されたうなぎと秘伝のタレ、米はコシヒカリ、炭だってこだわりの「紀州備長炭」を使われています。

あまり馴染みがないかもしれませんが、そもそも高級品の備長炭の中で、最も最高品質と言われる備長炭発祥の地、和歌山で作られる炭です。

世界一高価な木炭で焼かれたうなぎを堪能するため、お米や〆のお出汁まで計算し尽くされています。

 

素材がすべて。シンプルこそ最大の強さ!

老舗らしく、メニューはとてもシンプル。丼なのか、長焼きなのか、ひつまぶしなのか。あとはお腹の具合に合わせてボリュームを選びます。

量の調整って、美味しくいただくためにもとっても重要ですよね。

老若男女、時代を超えて通い続けられるお店って素敵◎

一品料理も飾らない感じがグッとくるラインナップ。

特に夜営業の際に、お酒のアテにしたい!!

 

●う巻き 3,000円(税込)

1本20センチほどもある、ふわふわのだし巻き卵にうなぎを巻き込んだ「う巻」

 

とても食べきれないので、注文時に「半分持ち帰り」と予めお願いしました。

ほかのテーブルでも4人だから4切出してもらって、あとは持ち帰りとお願いしている方もいました。

半分に切ってもこんなにうなぎが雪崩れてくるほど、ぎっしり!

うなぎの甘いタレと、だし巻き卵のまた違ったやさしい甘さが絶妙に絡み合う、見逃せない逸品です。

 

90年を超えて愛される「西本流」ひつまぶし!

●上ひつまぶし 4,800円(税込)

こちらが看板メニューの「上ひつまぶし」です。

直径15センチほどもあるおひつと、薬味、お漬物、それから肝吸が付いてきます。

肝吸は数量限定で、休日の混雑する日には途中でなくなってしまう日もあるんだとか….。

おひつの蓋を開けるとふわ〜っと甘く、香ばしい香りが広がります。

上ひつまぶしには8切れものうなぎがぎっしり!

ひつまぶしは3〜4回に分けて食べるのがおすすめの食べ方とされています。「西本」さんも同様のようですね!

1杯目はそのまま、2杯目以降は薬味で味変を楽しみ、最後に出汁で〆る、味の移ろいを楽しむというひつまぶしを考えた人は本当に粋ですね〜。

まずはそのまま、うなぎとごはんのみでいただきます。

表面はパリっと、中はふわっと丁寧に焼き上げられたうなぎを、何にも遮られることなくただただ堪能します。

2杯目はついてきた薬味の海苔、ねぎ、わさびを乗せて。

3杯目はテーブルに置かれている山椒をさらに加えていただきました。

わさびを乗せることで、脂の乗ったうなぎがさっぱりと感じられますが、山椒を加えると、また一味違った引き締まった味わいを楽しむことができます。

 

〆を飾るのは….

そろそろ最後の1杯という絶妙のタイミングで、女将さんが声をかけてくださいます。

そして届くのが〆の出し汁…かと思いきや、西本流はとろみ出汁です。

最後まで温かいままいただけるようにと、直前に出してくださる心遣いから全身に染み渡ります。

お店の心遣い、脂、タレの甘み、薬味の香り、それぞれの素材の旨味がしみ出た1杯は、日々の疲れを吹き飛ばし、明日からの活力の源そのもの!

 

ぷち贅沢を満喫して、心も体もエネルギーチャージ満タンです◎

 

幸せ気分は、大切な人にもお裾分け

「西本」さんでは主だったメニューはお持ち帰りが可能です。

丁寧に箱に入れていただけるので、ちょっとしたお土産にも使えそう!

ご自身と周りの方への暑中見舞いにいかがですか?

ぜひ足を運んでみてくださいね。

INFORMATION

店名:

うなぎ 西本

住所:

愛知県名古屋市東区山口町16-14

電話番号:

052-936-0646

営業時間:

[月~土]
11:00~14:30(L.O 13:40)
17:00~20:30(L.O 19:40)

定休日:

日曜日

一人当たりの予算:

¥3,000〜¥6,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。