神宮前｜名物はホルモンと「おかあちゃん」！アットホームで美味しいホルモンがウリの、行列ができる焼肉店

町中を美味しい香りで包み込む。古くから愛され続ける老舗ホルモン焼肉店「美奈登（みなと）」

昭和レトロを感じる街並みにマッチした焼肉店

場所は名鉄・神宮前駅から東へ徒歩15分ほど。住宅街を進んだところに、まるで昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気が漂う住宅街。

木造平屋建、二軒長屋を改装した店舗は昭和テイストに溢れています。

ガラガラと戸を開けて中に入ると、向かって右側が主にカウンター席、左側がグループやファミリー層の席。夕方4時半ぴったりに大将が暖簾を出されると、開店と同時に満席に。

入口を入ると正面にコの字カウンターがあり、カウンターを挟んで「名物お母さん」と呼ばれる可愛いおばあちゃんが接客してくれます。

「お母さん、ただいま！」と言いたくなるアットホームな接客

「ちゃんと手ぇ消毒した？」

学校帰りの小学生を迎える様に話しかけられると、

「お母さん、ただいま！」

とつい応えたくなりますね。（笑）

壁にずらっと並んだ木札のメニュー

メニューは壁一面に並んだ手書きの木札から選びます。

「とんちゃん」「きも」「しんぞう」「なんこつ」「子袋」「こめかみ」「豚ロース」「豚足」「牛ホルモン」「牛さがり肉」など…心躍るメニューが並んでいます。
本日の限定品は…「牛喉」。なんと読むのでしょうか？

カウンターで「ひとり焼肉」もOK！

1人で行くと七輪を独占できる「ひとり焼肉」も可能です。

真っ赤に燃えた炭に味噌ダレが落ちた時の匂い…それだけでご飯3杯はイケちゃいます。（笑）

シンプルなアルミ皿に盛られ、ずらりと並んだホルモン系は、仕込み上手な大将が丁寧に下処理されますのでまったく臭みがないです。

味噌だれの「とんちゃん」は「美奈登」さんの看板メニュー

●とんちゃん 330円（税込）

「ホルモンはどこまで焼いたら良いのかわからない」と、仲間内でもよく話すのですが、「味噌だれが落ちるから、網にのせたらあまり動かさない」とお母さんから御指導が入ります。長年の経験が参考になりますね！

新鮮だからこそ塩胡椒でいただきます！

●しんぞう 390円（税込）

旨味が凝縮された部位で、鮮度が良いから臭みがまったくない！

●きも 320円（税込）

牛の横隔膜。こちらも噛めばじわっと滲み出る旨味を楽しめるだけでなく、脂も適度で柔らかい！

●牛さがり肉 650円（税込）

「さがり」とは牛の横隔膜の筋肉部位で、「ハラミ」と食感が似ていて柔らかく旨いんです！

1つひとつが大ぶりにカットされているので、食べ応えも抜群！

目が痛くなるほどの煙もご馳走の一部です！

焼き加減がわからなくても大丈夫。カウンターの向こうのお母さんがうちわで火力を調節してくれます。こういったサービスも昔ならではのお店だからこそ。

真っ赤に燃える高温の炭に肉の脂がしたたり落ちるとブワッと炎が上がることもあり、火力をコントロールするのは円熟のテクニックが必要です。

濃厚な味わいのお肉にはやっぱりごはん！

御飯と味噌汁を頼んで「ホルモン定食」にしましたよ。「ホルモン」って白飯にもビールにも合うんですよねぇ。

味の染み込んだホルモンをじっくりと焼いて、それをご飯と一緒に口にかき込む。背徳のおいしさを堪能できますよ。

必ずまた来たくなる、おかあさんの「また来てね！」

会計（現金のみ）の時、お釣りを手渡しで渡されます。あまりの安さに「お釣りはいらいない」という貴兄も多いそうですが、お母さんは「あかん！」「あかん！」と1円単位までキッチリ精算されます。帰り際、お店のお母さんが必ず仰る一言…。

「また来てね！」

温かい言葉に、きっとお店を誰もが好きになることでしょう。そして、さらにもう一言…。

「早よ来なかんよ！何年後とかじゃ、わたしゃ居らんよ！」

なんて爆笑をさらっています。

みなさんも、美味しいホルモンと「名物お母さん」に会いに行ってみて下さい。その時は、匂いがついてもOKな格好、パッチリお目目の方はゴーグルもお忘れなく。（笑）

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