志賀本通|素材の丁寧な調理が光る!キレとコクのあるつけ汁と喉越し最高の麺がうまいつけ麺専門店

志賀本通|素材の丁寧な調理が光る!キレとコクのあるつけ汁と喉越し最高の麺がうまいつけ麺専門店

ひと昔前のラーメンといえば、背もたれのない丸椅子に狭いテーブル、茶褐色のスープにちぢれ麺、ネギ、チャーシュー、ナルトが入って「へいお待ち!」みたいな、ある種のファストフードとしての感覚がありましたよね。

しかし、中華料理から日本料理としての認知が世界的にも高まってきたラーメンは、その装いも「和」の風合いをより強く感じられるようになり、さまざまな変化を見せるようになりました。

今回は北区・志賀本通にお店を構える「つけそば」が人気のお店をピックアップ!THE・日本のラーメン的存在のお店ですよ。

食べ終わった後の幸福感がハンパない。「和」が存分に注ぎ込まれた最高のつけそばが堪能できる「つけそば神宮寺」

志賀本通の行列ができるつけそば専門店

場所は地下鉄名城線・志賀本通駅の4番出口を出てすぐ。地上に出たら右向け右!そこに今回ご紹介する「つけそば 神宮寺」さんがあります。

高級感のある1枚板の木に、黄金色で「神宮寺」と描かれた店看板。「本当にラーメン屋なの?」と疑いたくなる佇まい。

まるで神聖な場所にでも来たかのような、これからいただくものに対して身を正したくなります。

「神宮寺」さんは2021年9月末にオープン。口コミが口コミを呼び、今では行列ができる人気店に。実はオープンから何度も通っていて、ナゴレコでも伝えたい!と思いながら、今日まで紹介が遅れてしまったことをお許しいただきたい。

来店したのは平日の13時ごろ。ビジネスマンのランチタイム終盤でしたが、それでも外には5組ほどの列がありました。口福を目前に「まだかまだか」とウキウキしながら、入店まで15分ほど外で待機。

 

メニューは強気の2択!期待が高まります

ついに入店!しかし中にも壁際に待機用の椅子があり、もちろん満席。まだおあずけ状態です。

注文は食券制。入り口入って右手の食券機から食べたいものを選びます。

こんなにもボタンがあるのに、ラインナップはなんと「鰹昆布出汁 醤油つけそば」「醤油らぁ麺」の2択!それ以外はトッピングや麺量増量だけにも関わらず日々行列。2つのメニューに込めるお店の想い、そしてリピーターも多いということで、さらに期待が高まりますね。

すでに食事をしている人たちの「ズズッ!」と麺を啜る音、「美味しい!」という感想を耳に、その背中を目で見ながら「もう少しやで…。我慢や!」と焦る気持ちを制します。

 

麺線を整えた美しいつけそばが到着

外でも並び、店内の待機席でも待ち、素材の数々にこだわったつけそばがいよいよ着丼。

●鰹昆布出汁醤油つけそば 味玉入り 1,150円(税込)

まず目を見張るのが美しい「麺線」(整えて盛られた麺)。日本庭園の枯山水のように凛とした佇まいは、崩すには抵抗をおぼえるほど美しい…。

綺麗な麺線を眺めながら、話は一旦つけ汁に移動します。

さらりとしながらも器のそこが見えないほど濃厚な醤油系つけ汁は、ふわりと香る魚介の風味に食欲がかき立てられます。

スープ表面には乱反射する美しい鶏油(チーユ)が張っています。水出しでじっくりとエキスを抽出した昆布と鰹出汁、5種類の醤油をブレンドしたたまり醤油ベースのつけ汁は、無駄のないこだわりが垣間見えますね。

まずはつけ汁だけを一口いただきます。たまり醤油のキレとコクがかなり強いのですが、鶏油のまろやかな風味と九条ネギの清々しい香りが幾重にも重なって鼻を抜けていく…。

素材自体はシンプルなのに、どう組み合わせればこんなにも奥深く、繊細なつけ汁が完成するのかと、思考を回らさずにはいられませんでした。

続いて麺に話を戻します。

 

麺だけで本当に美味い!昆布水に浸かった美しい麺線に思わずため息

粘りのある昆布出汁に浸かった麺。あまりにも美しい麺線に、箸でつまむ所作もなんだか上品になってしまいます。

見てよこれ…。美しいというよりもはや艶やか。小麦の表皮や胚芽まで挽いた小麦ふすまを使用した麺。

まずは何もつけずにぜひ麺だけでいただいて欲しい。啜り心地のよさと弾力、噛めばプチンと弾け、優しい小麦の風味が広がりほんのり甘い。麺だけでかなり完成されていることがわかります。

美しい麺線を保ったまま主張抜群のつけ汁にそっとくゆらせ口に運ぶと、麺がまとった昆布水とつけ汁がしっかり融合。

それぞれで味わったのとは異なる、華やかで濃く深い味わいが口の中を侵食していきます。そのおいしさは頭頂部に電撃が走るほど衝撃的。

 

付け合わせのチャーシューと煮玉子も外せない

チャーシューは小ぶりですが、赤身は豚肉のうまみがぎゅっと凝縮され、脂身はじんわりと広がる甘さが特徴。箸休めにぴったりなチャーシューです。

半熟すぎない煮玉子は中までしっかりと味が染み込んでいて、プリッとした食感。つけ汁に混ざらない半熟具合がいいですよね。

食べては減っていく麺に寂しさを覚えながら、「必ずまた来るよ。」と心で唱え、お店を後にします。

 

小牧にある系列店の「二層鶏白湯 神宮寺」もおすすめ

素材そのものの味わいを引き出したつけ麺は「THE・日本のつけ麺」と言っていいほど。日々行列ができるのも納得のおいしさです。

実は「神宮寺」さん、2024年1月に開催された「ラーメンまつり」にて出店。その際はつけそばではなく「鶏白湯」を新たに開発。

その鶏白湯の美味しさが評価され、小牧市に「二層泡鶏白湯 神宮寺」として2店舗目を出店。滑らかで奥深いスープはクセになる味わいです。

当然ラーメンまつりも2店舗目も伺いましたが、本当に美味しいので、こちらもぜひ足を運んでみてください。

INFORMATION

店名:

つけそば 神宮寺

住所:

愛知県名古屋市北区若葉通1-25 若葉ビル 1F

電話番号:

052-908-3611

営業時間:

11:30〜14:00
17:00〜22:00

定休日:

臨時休業あり

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
ケニー

ケニー

エディター賞 2021

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全ての記事は、必ず彼らの手を経て公開されます。ライターの個性と、定めたガイドラインのバランスを取りながら編集を担当したライターに贈られる賞です。

エディター賞 2022

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エディター賞 2023

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エディター賞2024

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グルメライター歴10年。 趣味は料理と食べ歩き。 気になるお店があれば1人でも飛び込んでしまう名古屋の探索グルメライター。 名古屋の「美味しい」をお届け! 〜2024ナゴレコ編集担当。