桜山|高加水のモチモチパンをバリスタのコーヒーと!ハード系多めの行列のできるパン屋

桜山|高加水のモチモチパンをバリスタのコーヒーと!ハード系多めの行列のできるパン屋

朝ごはんにも、おやつにも、ピクニックや手土産など様々な場面で活躍するパン。
ベーカリーカフェなどパンをドリンクと一緒に店内で楽しめるお店はパン好きにはたまりません。

今回ご紹介するのは名古屋のパン屋激戦区(私調べ)である桜山にできたハイクオリティなパンとコーヒーが楽しめるお店。

パン好きにもコーヒー好きにも自信をもっておすすめできるお店です!

2組の夫婦が営むパンとコーヒーのお店「KISO(キソ)」

電車かバスでの来店が吉

今回訪れたのは昭和区・桜山にある「KISO(キソ)」さん。

2021年8月にオープンして以来、毎日たくさんの人が訪れるパン屋さんです。

地下鉄桜山駅から歩くと10分くらい。大通りに面しており、アクセスしやすい立地です。

ただし、駐車場はないのでご注意を。大通りに面しているので路上駐車もお店からお断りされています。近くにコインパーキングがあるので、車での来店の際はそちらに止めましょう。

お店の目の前には名古屋市営バスの「滝子」のバス停があり、金山駅から8分ほどで行くこともできます。

 

ほっと一息。シンプルながらも温かみある店内

店内はコンクリートの落ち着きと木の温かさが調和した素敵な内装。

南側の大きな窓からは光が差し込み,気持ちの良い空間が広がっています。

イートイン席はカウンター席とベンチ席が合わせて10席ほどと、スタンディングスタイルのカウンターがあります。

 

ずらりと並ぶパンにメロメロ♡

お店に入ると目の前の広いカウンターにパンがずらり。
こんがり焼き色のついたパンが並ぶ姿は、パン好きにはたまりません…。

開放的な内装で、厨房でパンを焼く様子がうかがえるのも個人的に好きなポイントです。

プライスが手書きなのもお店の雰囲気とマッチしていて素敵◎

ベーコンエピやチーズパンなど定番のパンのほかに、八丁味噌のライ麦パンや海藻バターなどユニークなパンも。

比較的丁寧にパンの説明書きがあるので、見慣れないパンでも気軽に手を伸ばすことができます。

自分でトングでつかむのではなく,対面で店員さんにとってもらう形式

1組ごとに時間がかかるので待ち時間はありますが,自然にお店の人とコミュニケーションが取れるので個人的にはこのスタイルのパン屋さんの方が好き♪

見慣れない名前のパンを解説していただいたりおすすめの一品やお店のこだわりを聞いたり。
お店のいろんな側面を見られると、なんだか得した気分になるんです。

 

個性あふれるパン達をいざ実食

今回私が購入したのは,こちらの5点。

カウンター席で外を眺めながらゆったりいただきます。

 

●海藻バター 200円(税込)

パンに海藻という慣れない組み合わせでしたが、少し塩味のある海藻ともっちりとしたパンの相性は抜群。初めての味なのにどことなくワカメふりかけのごはんのような親しみを感じました。

そこにたっぷりバターのまろやかさが加わり、あっさりしすぎない満足感のある一品です。

 

●3種のチーズパン 280円(税込)

ゴーダチーズ、パルメザンチーズ、ナチュラルチーズの三種のチーズを、北海道の「キタノカオリ」のもちもち生地に混ぜ込んだパンです。

多くのパン屋さんにあるチーズパンですが、KISOのチーズパンは贅沢に3種類も!濃厚さの中にも深みがあり、小麦の甘さと香りをひきたててくれます。

もっちもちの生地は噛み応えがあって、食べ応え抜群。表面のチーズはオーブンでカリッと焼きあがっていて、ところどころに香ばしさがあるのも◎

 

●マロングラッセサワードゥ 1/2 320円(税込)

こちらはサワードゥにマロングラッセ(栗の渋皮煮)を組み合わせたパン。

サワードゥとは

イーストの代わりに天然酵母と乳酸菌を用いて発酵させたパンの総称。

酸味の残る仕上がりになるのが特徴。

写真ではわかりにくいですが、おおきな栗がゴロゴロと入っていて食べる前からテンションがあがります。
今回は店内飲食のため3等分にカットしていただきました。

さわやかな酸味のある生地に栗の甘さが加わることで、酸味と甘味が調和していくらでも食べれる美味しさです。少しナッツも入っているのが、これまたいいアクセント。

マロングラッセと聞くと結構甘いスイーツのイメージがありますよね。
こちらのパンのは酸味のおかげで甘すぎることなく、かといって酸味だけが主張することもなく、とてもいい塩梅。ライ麦パンは好きだけどサワードゥにあまりなじみがない人に特にぜひ食べていただきたい一品でした。

 

●夏のフリュイ 390円(税込)

マンゴー、クルミ、クランベリー、マスカット、パイナップル、いちじく、パッションフルーツというまさに夏がいっぱい詰まったこちらのパン。その鮮やかな断面は食べる前から美味しいが溢れています。

食べてみると、フルーツの酸味と甘味、豊かな香りが一気に口の中に広がってゆく…♡
噛みしめるたびにパンと具材がお互いを高めあっているのを感じられます。

重すぎないテイストなので、朝食などにもオススメ◎
普段はふわふわのパンを好んで食べるという方にも、ハード系入門としてお勧めしたいパンです。

 

●フレンチトースト 200円(税込)

フレンチトーストと聞いて私が思い浮かべるのは、食パンを使った四角いフォルムのもの。
しかしKISOさんのフレンチトーストはコロンとしたまるい形で、しかもツヤツヤしています。

食べてみるとベースはきめ細かい食パンのような生地に卵がたっぷり染みていてしっとり濃厚。
表面は砂糖がこんがりしていて、卵の風味と相まってまるでプリンのようです。

まるでケーキのような贅沢なパンで、リーズナブルに幸せを味わえました♪

 

バリスタによるパンとコーヒーのハーモニー♪

忘れちゃいけないのがコーヒーの存在。
KISOはパン屋さんであると同時にコーヒーのお店でもあります。

バリスタとパン職人が手を取り合って生み出される、パンに合うコーヒー。
これはパンもコーヒーも大好きな私にとって、魅力的すぎる…。

 

●Drip Coffee/ice 550円(税込)

1杯ごとに丁寧にいれる、香り引き立つコーヒー。
スッキリとした飲み口ながらも、すっと鼻に抜ける少し香ばしさを含んだ香りがたまりません!

パンとコーヒーが合うかどうかなんて気にしたこともなかった…。
言われてみればこのコーヒーは苦みがマイルドなので単品で楽しむ飲むコーヒーという感じではないのかも?
酸味のとがった感じもないので、たしかにパンの邪魔をすることなくそれぞれを存分に楽しめている気がします。

パンにはどんなコーヒーが合うのか、逆にコーヒーにはどんなパンが合うのか、と問われても素人では自信をもって言語化して答えられませんよね。その答えがこのお店にはあるのです♪

豆は定期的に種類が変わるそうなので、通う楽しみの1つになりそう!

 

●Citrus&Spice 550円(税込)

口当たりは柔らか。
軽めの甘味とともに柑橘の爽やかな香りが広がったところへ、しっかりとしたスパイスのアクセントがきいてきます。

後味はクラフトコーラに似ていますが、シトラスのおかげで甘さが後を引かずとても飲みやすいドリンクでした。

 

もちろんテイクアウトも◎お気に入りをご紹介!

あまりにも筆者の好みにドストライクなお店だったのですっかりKISOさんのとりこになってしまった私。
初めての来店以来何度も足を運んでいます。

目指すは全品制覇なのですが、美味しかったものはついついリピートしてしまうのでまだまだ道のりは長そう。(笑)
来店するたびに新作も見かけるので、毎回買いすぎてしまいます。

その中でもお気に入りのものを何点かご紹介させてください!

 

●キャラメルノア  220円(税込)

クルミが入った生地に、練乳バターとキャラメルソースがたっぷりつまった甘めのパン。

ガツンとした甘さの中にあるキャラメルのほろ苦さの主張がとてもいい感じ。
そこに練乳のクリーミーさとクルミの食感や香りが加わることで、深みのある面白いパンになっています。

ただ、テイクアウトすると高確率でキャラメルソースがこぼれてしまい、もったいない気がするので個人的にはイートインのがおすすめ。(笑)

 

●明太フランス 390円(税込)

私が1番リピートしているのが、この明太フランス。

いろいろなパン屋さんでみかける明太フランス。正直ここの明太フランスを食べるまでは、どこのお店のもさほど大差ないと思っていた私。

しかし、KISOさんの明太フランス美味しさには衝撃を受けました。

味が濃すぎず薄すぎず。
油っぽすぎず、適度にジューシー。
フランスパン自体の味もしっかり楽しめつつ、それが明太の良さもきっちり引き立てている。

フランスパンのかたさや密度もとてもちょうどよく、かたすぎない程度に弾力があります。
外のクラストのパリッと感や、エッジのこんがり焦げた部分、クラムの程よい水分量…。
どれをとっても100点花丸の美味しさ!

好みが別れにくいパンでもあると思うので、迷ったらぜひ購入してみてください♪

 

●八丁味噌とクルミのライ麦パン 390円(税込)

ライ麦生地に岡崎市の有機八丁味噌を練りこんだという、チョコレートパンのような色のこちらのパン。
切ってみると想像以上にぎっしりとクルミがつまっていてびっくり。

味噌とライ麦が合うのだろうかと、初めての組み合わせにドキドキしながら一口。

少し特徴ある風味はあるものの、想像してしていたほど八丁味噌の濃い味は主張していません。どちらかといえばクルミの風味の方が強い印象です。
基本的には淡泊めの味なので、かぶりつくというよりは薄くスライスして食べるのがよさそう◎

とはいえ、やはり食べ慣れたライ麦パンとはちょっと違います。
一般的なライ麦パンの酸味もしっかり残しつつも、どこかまろやかさのような別方向の深みがあり、面白い。
好みはわかれるかもしれませんが、ライ麦パンを食べなれている人にはぜひトライしてもらいたいパンです。

 

木曽川のような東海の誰かの生活のキソに

KISOというお店の由来の1つが愛知を流れるあの木曽川。地域の人々の生活の一部でもあり、なくてはならない存在。

そんな川のような存在になりたい、という想いが店名に込められているそうです。

バリスタのいるパン屋さん、という個性のほかにも木曜はパン屋さんではなく喫茶営業をしているなどワクワクがあふれるこのお店。

今後も枠にとらわれない自由な発想で、多くの人を喜ばせてくれること間違いなしです。

ぜひ皆さんも足を運んでみてください♪

INFORMATION

店名:

KISO (キソ)

住所:

愛知県名古屋市昭和区広見町1-7 桜山SUITE 1F

電話番号:

052-890-8510

営業時間:

[月・金・土]
8:00~18:00
[木](喫茶営業のみ・パンの販売はなし)・2021年10月より
10:00~17:00

定休日:

火曜日・水曜日

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。