ナゴレコ
那古野|歴史を受け継ぎ新しく生まれ変わった名古屋純喫茶文化の最先端メニュー!

歴史は受け継がれゆく。伝統に時代の新しさを重ね合わせる名古屋純喫茶「喫茶ニューポピー」

近年、この四間道エリアに話題の飲食店が続々とOPENしているのです。

四間道にはこのような白と黒壁の蔵が軒を連ねているのですが、歩きながら小径(こみち)を覗き込んでみると「こんな場所にお店があるんだ!」という発見が待っていたりします。

今回の目的地は、この石畳の小径を上がっていった先にあります。

鮨屋やスペイン料理店も軒を連ねる中に今回の目的地であるこちらのお店。

喫茶ニューポピー」さんがあります。

プレートから漂う雰囲気からして、なんだか魅力的じゃありませんか?

前身である「喫茶ポピー」は1977年にマスターのご両親が名駅3丁目にOPENしたそうです。

 

昭和の下町情緒に溢れた街の中で歴史を積み重ねてきた喫茶店でしたが、建物の老朽化によって2010年12月に一時閉店。

翌年2011年に「喫茶神戸館」として伏見で再出発。

その後、2019年1月にこの四間道で「喫茶ニューポピー」をOPENという歴史を歩んでいます。

ご両親が始めた元々の店名に「ニュー」を加えることで、受け継いできた歴史に時代の新しさを取り入れていく決意を込めていらっしゃいます。

お店の入口にたどり着くと、看板と店名にもなっているポピーの花たちがさりげなくお出迎えしてくれます。

こういった細やかなところからも、そのこだわりや世界観を感じ取ることができる喫茶店なのです。

期待感いっぱいで扉を開けて入店。

蔵をリノベーションして造られており、レトロでありながらも洗練されたモダンさも同居しています。

1階には焙煎機が置かれていたり、カウンター席もあるようです。

今回は2階席に案内していただきました。

格子窓から差し込む陽の光が爽やかな2階席は、2名がけや4名がけテーブル席が設けられています。

一際目を惹くのがこちらのタワー状のロフト席。

赤いソファー席がなんとも純喫茶らしい。

木の温もりが感じられる居心地の良い空間、これぞ喫茶店の醍醐味です。

これはついつい長居してしまいそうだ…。

 

●ポピーのコーヒーライスカレー

こちらは名物メニュー「ポピーのコーヒーライスカレー」です。

コーヒーライス!?なんだろう??と思って一口食べれば納得。

お米をカレーと相性の良いコーヒーを使って炊き上げているのです。

試行錯誤を繰り返してたどり着いた味わいなのだとか。

是非、始めにライスだけで一口食べてみていただきたい。

コーヒーの芳しい香りを纏う特徴的な味わいでありながら、不思議とカレーとの相性抜群な褐色ライスです。

今回はカレーに生たまごのトッピングをしてみました。

卵黄とカレーとの幸福な出逢いの瞬間、たまりません…!

カレーもかなり力の入ったクオリティーで、スパイスから手間を掛けて作られています。

ピリッとした辛さの刺激がアクセントとして効いています。

卵黄がマイルドさをプラスしてくれて、旨味に深さが出ますね。

 

●大人のクリームソーダ

佇まいのレトロさやグラデーションが美しいこちらは「大人のクリームソーダ」。

色合いが綺麗で映えますね〜。

ローゼル、ジンジャーがソーダにブレンドされています。

なぜ「大人の」なのか?

こちらのクリームソーダは甘さ控えめ、なかなかにシャープな刺激感がネーミングに繋がっているようです。

 

●鉄板小倉トースト

こちらも人気のメニュー「鉄板小倉トースト」です。

名古屋めしの「小倉トースト」を、熱々の鉄板に載せてご提案。

この演出からして、ニクいではありませんか!

 

分厚い黒胡麻トーストに自家製小倉あんが塗られ、バニラアイスクリームがセンターにON!

仕上げに別添えのコーヒーシロップをかけて食べると、熱された鉄板からジュ〜というなんとも美味しそうなハーモニーが響き出し、同時にコーヒーの良い香りが漂うという仕掛け。

トーストにブレンドされている黒胡麻の香ばしい香り、ナッツの小気味良い食感など、巧く構成されたメニューであると感じました。

コーヒーライスカレー、コーヒーシロップ…随所にコーヒーにフォーカスした仕掛けが施されている辺りに喫茶店としての誇りみたいなものが垣間見えて嬉しくなります。

 

●ニューポピーブレンド

自慢のコーヒーもいただいちゃいましょう!

店名を掲げたコーヒー、「ニューポピーブレンド」です。

コーヒーカップにあしらわれた店名、佇まいがレトロな可愛らしさを含んでいて味があります。

フルーティーな酸味が特徴で、軽やかな飲み心地のホットコーヒーです。

伝票の裏にはマスターのポエムが書かれています。

喫茶店を始めてくれた両親への想いを感じるポエム、コーヒーと一緒に味わうのも一興。

この日のお店の入口には、ひな祭りが近いからか、桃の花と菜の花と一緒にお内裏様(おだいりさま)とおひな様が飾られていました。

季節の移ろいをさりげなく感じてもらおうという粋な演出、とても心が和みます。

自宅用やギフトにも喜ばれる焙煎豆の販売も取り扱っています。

焙煎豆の販売も取り扱っており、シングル・オリジンからオリジナルブレンドまで様々なコーヒーとの出逢いも楽しめます。

四間道散歩の小休憩に、ちょっと小径を入って素敵な空間でくつろぎのひとときを過ごされてみてはいかがでしょうか?。

 

 

INFORMATION

店名
喫茶ニューポピー
住所
愛知県名古屋市西区那古野1丁目36-52
電話番号
052-433-8188
営業時間
[月~木] 8:00~18:00 [金・土] 8:00~22:00
定休日
不定休
一人当たりの予算
¥1,000〜¥3,000
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