名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.2 「古時計」と「サイフォンコーヒー」
普段あまり足を踏み入れることがない地域にこそ、心動かされる魅力的なお店があるということも。
いつもは地下鉄を使ってまちを移動している私だけど、たまには車に乗って、いつもはあまり行くことのないエリアを探索してみるのもいいものなのかもしれない。
そう感じたのは、このお店と出会えたからでした。
友人の車で訪れたのは、名古屋市内で唯一地下鉄の駅がない守山区。
店名のイメージそのままの景色が広がる喫茶店で、サイフォンで淹れる美味しいコーヒーをいただいてきました♪
目次
たくさんの掛け時計が並ぶノスタルジックな空間に惚れ惚れ♡昭和の時代ならではのユニークなサービスを続ける喫茶店「コーヒーの店 古時計」
ガスランプ風の街頭と掛け時計が目印!古き良き昭和の雰囲気を感じられる喫茶店
この日訪れたのは、守山区中新にある「コーヒーの店 古時計」さん。
名鉄瀬戸線の瓢箪山駅、小幡駅の中間くらいの場所に建つこの喫茶店は、ガス灯風の街頭とデザインガラスの出窓、レトロなデザインの掛け時計が目を惹く趣のある外観。
これは、お店の内観にも期待ができそうです♡
やはり人気店!満席の店内はたくさんの掛け時計が壁面を埋め尽くす空間は圧巻
昭和の時代を思い出すノスタルジックな空間が広がる店内には、壁という壁すべてにたくさんの掛け時計が掛かっていました。
天井から下がるガラスランプもいい味を出しています♪
この日はほぼ満席に近い状態で、ワンオペで商品を提供するマスターに「提供まで時間かかりますよ」と言われたけれどもちろん快諾。
とにかく“古いもの”で埋め尽くされた好みどストライクな空間に足を踏み入れたにも関わらず、何もせず帰るなんて勿体なさすぎる!
というわけで、このままテーブルに掛けてオーダーできるタイミングを待つことに。
唯一空いていた席がお店の中で一番多くの時計を眺めていられる良席だったので、時間がかかると言われても全く退屈しません♪
よく見ると、店内に配置されていつ時計はすべて時間が違っていました。(笑)
電池がなくなって止まっているものあれば、遅れながらもゆっくりと針を動かし鐘を鳴らすものも。
そういうところもすべて含めて、「古時計」というお店の名前がぴったりなのかもしれませんね!
足踏みオルガンに公衆電話…レトロ好きにはたまらないものが店内にいっぱい
少しずつ席が空いてきたので、お店の中をじっくりと見せてもらいました。
まず目に入ったのは、かなり年季の入ったヤマハのオルガン。全貌は確認できませんでしたが、おそらく足踏みタイプのものでしょう。
JAZZのCDが並ぶラックのそばには、今ではもうほとんど見かけることがなくなった公衆電話が置かれていました。
これもかなり使い込まれた見た目をしていて、おそらく現役は引退している様子。
マスターの好きなものを無造作に並べているだけなのでしょうが、個性あるデザインと昭和を感じる懐かしいツールの存在は、レトロ好きにとっては宝の山なのです♡
これぞ純喫茶!蝶番で留められたメニューボードの中身はいたってシンプル
純喫茶の定義はアルコール類を置いていないこと。
そんな定義に忠実なごとく、提供している商品はいたってシンプルなものばかりです。
コーヒーは1杯ずつていねいにサイフォンで淹れ、アイスコーヒーはそのまま、ホットコーヒーはカップに入れて提供。
オープンから30分後の8時30分から閉店までは、ドリンクオーダー時にトーストかおつまみセットのいずれかがついてくるようです。
マスターの采配でチョイス!ドリンクに合わせて提供される「おつまみセット」の中身は…
店内を物色しながら待つこと30分余り。
ようやく私たちのテーブルにも、オーダーしたドリンクが運ばれてきました。
コースターの代わりにCDを敷いているところがとてもユニークですね!
他のお客さんの様子を見てみると、トーストはかなりボリュームたっぷりで食べきる自信がなかったので、今回は2人とも「おつまみセット」を希望。
ドリンクと相性のいいおつまみをマスターが選んで提供してくれるということなので、どんなものが出てくるのかとても楽しみにしていました♪
●炭焼きアイスコーヒー 480円(税込)
サイフォンで淹れたコーヒーをそのままの状態で提供してもらいたくて、私は「炭焼きアイスコーヒー」をオーダーしました。
コーヒーは淹れたてではあるものの、氷がすぐに解けきらないよう、少し冷ましてから提供されます。
ガムシロップの入ったピッチャーのデザインもおしゃれですね♪
コーヒーは深煎りで、酸味の少ないビターで飲みやすい味でした。
●クリームソーダ/小 480円
大小2サイズで展開している「クリームソーダ」を小さめサイズでオーダーした友人。
「純喫茶といえば、やっぱこれでしょ!」と、お店の雰囲気に合うドリンクを選んだようです。
そしてこれが、何が出てくるのだろう?と楽しみにしていた、無料サービスの「おつまみセット」!
コーヒーにはナッツ、クリームソーダには個装のお菓子がついてきました。
提供されるものは同じドリンクをオーダーしても日によって変わることがあるようで、次は何が出てくるのだろう?と考えると、再訪するときがとても楽しみになります♪
旧字体で書かれた「会計所」へ行くと…昭和ならではの嬉しいサービスが
居心地が良くてすっかり長居してしまいましたが、車を運転してくれた友人がお手洗いに行っている隙に会計を済ませようとレジへ。
電動のレジはなく、これまたレトロな手動の会計ボックスが置かれていたことにもびっくり!
「會計處」という旧字体の看板とディスプレイされた古いカメラの配置がとてもいい雰囲気に♪
そして、今回このお店を訪れて一番驚いたサービスがこれ。
お会計は2人合わせて960円。細かい小銭がなかったので千円札で支払ったのですが、なんと!返ってきたおつりは50円玉1枚!?
10円多いそのおつりは「昭和時代のどんぶり勘定」ということで、小銭の枚数が増えないようにするためのサービスでした。
昭和の時代ならではの面白いサービスがいっぱいある、居心地抜群の純喫茶「コーヒーの店 古時計」さん。
みなさんも、たくさんの時計に囲まれる素敵なコーヒタイムを楽しんでみませんか?
INFORMATION
店名:
古時計
住所:
愛知県名古屋市守山区中新10-10
電話番号:
052-793-8790
営業時間:
8:30〜18:30
定休日:
水曜日
一人当たりの予算:
〜¥1,000
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