アフタースクール #1|名古屋市立大学病院 診療放射線技師 冨島さん

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ナゴレコ編集部
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    アフタースクール #1|名古屋市立大学病院 診療放射線技師 冨島さん

ナゴレコ学生編集部の卒業生たちは今、どこで、どんなふうに活躍しているのか。
学生時代に編集部で培った経験は、社会に出てからどう活きているのか。

学生編集部は2026年に9代目を迎え、これまでに多くの卒業生を送り出してきました。
この「アフタースクール」は、卒業生の職場を訪問し、社会で活躍する“今の姿”を取材する連載企画です。

今回お話を伺ったのは、2026年6月1日に日本でも有数の規模の救急災害医療センターができたことでも話題の名古屋市立大学病院で診療放射線技師として働く冨島さん。約10年前に、学生編集部をたった2人のメンバーで立ち上げた「初代」編集長です。

卒業生の職場にやってきた!|名古屋市立大学病院 診療放射線技師 冨島さん

学生時代、2026年に9代目を迎えた学生編集部をわずか2人の学生で立ち上げ、初代編集長を務めた冨島さん。
卒業後は診療放射線技師として名古屋市立大学病院に勤務し、レントゲンやCTをはじめとする放射線を使った検査を担当。現在は育休を経て、仕事と子育ての両立に向き合う日々を送っています。

今回編集部は、そんな冨島さんの職場にやってきました!いったいどんな社会人になっているのか…。少し緊張します。

冨島さん

名古屋市立大学病院 診療放射線技師

冨島さん

2026年に9代目を迎えた学生編集部の初代編集長を務めてくれた冨島さん。現在は名古屋市立大学病院で活躍されています。好きな食べ物はタイ料理とお寿司。

2026年に9代目を迎えた学生編集部の初代編集長を務めてくれた冨島さん。現在は名古屋市立大学病院で活躍されています。好きな食べ物はタイ料理とお寿司。

 

あっという間の10年。試行錯誤の日々を経て、現在の学生編集部へ

——学生編集部の立ち上げから、もう10年。あっという間だったね。

一瞬でしたね(笑)。マインドは変わりたくないなと思いつつ、結婚や出産を経て、ライフステージの変化があったりして、変わらざるを得ない部分もあって。でも、あの頃の「何でも前向きにやってみよう」という気持ちは、ずっと大事にしたいなと思っています。

——立ち上げ当時と比べて、今の学生編集部はどう見えている?

最初は2人から始まって、そこから仲間が増えて…当時は編集部のベースをつくる時期でしたね。やってみたいことはみんなそれぞれいっぱいあったと思うんですけど、全部を形にできていたかというと、そうでもなくて。

それが今は、ベースができたところに「あれもやってみよう、これもやってみよう」がどんどんある。愛知県とのタイアップとか、もっと大きなところで学生編集部が活躍できる場が広がっているのが、目に見えてわかるんです。今までのことをちゃんとやりつつ、新しいことにチャレンジしてくれているのが、本当にいいなって。しかもその熱量が、私たち卒業生にも伝わってくる感じがあって。すごく素晴らしいなと思っています。

 

放射線を使った検査や治療を担う、診療放射線技師の仕事

——ここからはお仕事について。「放射線技師」について、知らない人に向けて教えてもらえますか?

平たく言うと、放射線を使った検査や治療を担当する仕事です。「放射線を使った検査」と聞いてまず思い浮かぶのはレントゲンだと思うんですけど、それだけじゃないんですよ。他にはCT検査や、女性だとマンモグラフィー検査なども。あとは、MRI検査や放射線治療などにも放射線技師が携わっています。当院では、6月に救急災害医療センターがオープンしましたが、救急患者さんに対する検査や止血・手術などを行う場面でも活躍しています。

——仕事の「やりがい」は、どんなところにありますか?

患者さんからすると、病院ってあまり来たい場所ではないし、できれば受けたくない検査かもしれない。それでも担当させていただいた患者さんから「ありがとう」「あなたでよかった」って言ってもらえると、すごくやりがいを感じます。あとは大学病院なので、難しい検査や緊急の手術に携わることも多く、技師として多くの経験をさせてもらえているなと思います。

 

受け手を思う視点も、挑戦するマインドも。編集部の経験が今に活きている

——一見すると、学生編集部の活動と放射線技師の仕事って、あまりつながらないようにも見えるんだけど……今の仕事に活きているって感じることはある?

一見なさそうですよね?でも、あるんです。
特に活きていると感じるのは発信のスキル。発信する側には、必ず受け手がいるじゃないですか。検査をするときって、どちらかというと「こうしてください」とお願いをする、発信する側になることが多いんです。でも、病院に来る方って、体調を悪くされていたり、怪我をされていたり。それに“放射線”を使った検査に不安をおぼえる方も多いんです。だからこそ、相手の立場に立って一度考える。例えば、この姿勢はつらくないかな、どんな声かけをしたら少しでも安心して検査を受けられるかなって、考えながら患者さんと接することを心掛けています。それって、記事を書いていた頃と同じなんですよね。「このお店の思いはこの表現で伝わるかな」「これを読んだ人はどう感じるかな」「行きたいって思ってくれるかな」って、常に考えていた。受け手のことを考えることが自然とできるようになったっていうのは、今の仕事にも通じているなって思います。

 

今も続く「書き初め」。当時の活動が伝統になっているのが嬉しい

——当時の活動で、印象に残っていることってある?

いろいろやりましたよね。桃パフェをつくったり(「サニーオーチャード」さんとコラボ)、合宿に行ったり。でも、なんだかんだ一番印象に残っているのは、書き初めかもしれない。

——書き初め! 意外だね。

多分、今も毎年みんなが取り組んでいる様子をSNSで見るからだと思うんです。みんな個性が出ていて、すごく面白いですよね。当時始めたことが、今も伝統として大事にされているのが、すごく嬉しくて。

学生時代の冨島さん

——学生編集部での活動で、成長につながったなと思うことは?

やっぱり、何でも「やってみよう」っていうマインドをもつことかな。面倒くさがらずに。意外と一歩踏み出してみると、新しい出会いがあったりして。あとは、本当に大学も環境もバラバラな人たちが集まる中で、いろんな人の意見をまとめて、1つの方向に向かわせる経験。学年も背景も違うメンバーをまとめるって、それまでやったことがなかったから。すごくいい経験だったなと思います。

 

仕事も家庭も、各方面で充実した自分でいたい

——これから挑戦したいこと、5年後・10年後にどんな自分でいたいか、聞かせてもらっていいですか?

今、育休明けなんです。仕事と家庭のバランスが、すごく難しくて。働けることって当たり前じゃないんだって、すごくわかるようになりました。

最近は後輩にも女性がすごく増えてきていて。そういう子たちにも、「ママになっても働き続けられる」っていう背中を見せられたらいいなって、今すごく意識しています。私自身、ママさんの先輩にすごく助けられたので。これから結婚や出産を迎える後輩も増えてくると思うんですけど、「あの人がいるから、やってみよう」って思ってもらえる存在になれたら。

——長いスパンで見たときの、理想の自分は?

仕事も充実していて、家庭も充実している。そういうのが理想ですね。どちらかにフルコミットするんじゃなくて、どっちも大切にしたい。各方面で、目一杯楽しめる自分でいられたら一番いいなって。

今までは自分のことだけを考えることが多かったけど、仕事では後輩を指導することが多くなって、実生活では、子育てなど自分以外の人の成長に関わることが増えてきました。これってめちゃくちゃ責任あることだと思うんです。ただ、責任を感じすぎると、ふっと疲れちゃうときもあります。でも、根っこにやりがいとか楽しさがないと、続けられない。責任ある立場だからこそ、自分に自信を持って、前向きに楽しんでやりたいなと思っています。

 

迷っているなら、まず一歩を。踏み出した先にしか見えない景色がある

——今、9代目の学生編集部のメンバーに伝えたいことはある?

まず伝えたいのは、「とてもいい組織にいるよ」ということ。意欲さえあれば、わりと何でも実現できる可能性がある組織だと思うんです。だからこそ、この環境をただ受け取るだけじゃなくて、利用してほしい。そこにいることに満足しないで、「そこで何ができるか」を考えてほしいなって。学生の時間って、短いから。ナゴレコで胸を張って「これをやりました」って言えることが見つかるといいなと思っています。

——これから学生編集部に入ろうか迷っている人にメッセージをお願いします。

一歩踏み出せるかどうかって、すごく大きいんです。「やってみようかな」と思う人は多いけど、実際にやる人は少なくて。今いるメンバーは、みんな自分で一歩踏み出せた子たちばかり。だから、熱量が高くて、刺激し合える人たちが集まっているんですよね。

私も、グルメやメディアなんて、そのときの自分からすれば全然関係のないジャンルの話だったんです。でも、そこで出会った人たちは今でも繋がっているし、そこで得たマインドや経験——メディアの取材をするなど、そういうことは技師をやっているだけでは一生経験しなかったであろう経験でした。だから「ナゴレコ、気になるな」って思ったら、ぜひ一歩踏み出してほしいなと思います。

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